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この作品は由利麟太郎シリーズの一つで、戦後初の長編作品です。本作は怪奇色がほとんど見られず、スマートなストーリーテリングと謎解きの妙味で勝負しています。坂口安吾は横溝を世界のベストファイブ級の才能と絶賛し、この作品を筆頭に挙げていました。由利麟太郎の出番が消えていく時期の作品でもあり、やがて金田一作品にその座を譲ります。
日本屈指の歌劇団の主宰・原さくらが、東京公演を終え大阪公演を控えたわずかな間に姿を消した。看板歌手の失踪に頭を悩ませつつも、いつもの気まぐれだろうとたかを括っていた劇団員たちは、公演当日、コントラバス・ケースの中から彼女の死体を発見する。昭和12年秋のことであったー。探偵小説の金字塔“金田一耕助”シリーズと共に、横溝正史が生み出した名探偵“由利麟太郎”シリーズの名篇。表題作など3篇を収録。
この作品は由利麟太郎シリーズの一つで、戦後初の長編作品です。本作は怪奇色がほとんど見られず、スマートなストーリーテリングと謎解きの妙味で勝負しています。坂口安吾は横溝を世界のベストファイブ級の才能と絶賛し、この作品を筆頭に挙げていました。由利麟太郎の出番が消えていく時期の作品でもあり、やがて金田一作品にその座を譲ります。