「世界で最も有名な魔法使いは?」と聞かれたら、彼の名前を挙げる人は多いのではないでしょうか
世界中を夢中にさせた魔法の世界を飛び回る長編ファンタジーの一作目は、虐げられ、ないがしろにされながら育った少年に、突如として現れた大男が誕生日のケーキと魔法学校の入学案内を手渡すところから始まります。
物心つく前に両親を亡くし、親戚の家の物置部屋で寝起きしていたハリー・ポッターは、そのとき初めて自分が魔法使いであることを知ります。
冒頭に語られるハリーの鬱屈した生活から一変、大男ことハグリットの案内で魔法界に踏み入れるシーンは作中でも屈指のドキドキが詰まっています。
魔法の杖に空飛ぶホウキ、おしゃべりする肖像画、それからドラゴンにトロルにケルベロス……鮮やかに描写される魔法世界の景色に、読めば誰もが胸躍らせることでしょう!
ホグワーツ魔法学校に入学したハリーは、強いきずなを培うことになる親友たちとライバル、個性的な先生方に見守られながら学び始めます。
その背後に、恐ろしい闇の勢力が静かに確実に忍び寄っていることも知らずに……
二人の親友・ロンとハーマイオニーとともに切り抜けるスリリングなクライマックスは、思わず手に汗握ってしまうこと請け合いです。
「あの路地裏を行けば、ひょっとしたら魔法の世界に行けるかもしれない」
そんなふうに思えるほどリアルに生き生きと描き出される魔法の世界に、あなたもぜひ来てみてはいかがですか?