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「謝らない若手と謝らない上司に挟まれる中間管理職」に共感・同情を寄せたくなる一冊。
心理学者による「絶対に謝らない人」の心理分析が主題の本書ですが、その分析パートは想像より割合が小さく、「こんな人やあんな人が…」という多様な事例の紹介や「共感を誘う描写」が目立つ印象でした。
確かに「なるほど」と感じる箇所もありますが、事例紹介に比重が置かれているため、肝心の心理分析が物足りなく感じられます。
結論も「謝らない人は結局何をしても謝らない」「できるだけ距離をおくのが最善」といったそもそも論のアドバイスにとどまり、根本的な解決には至らない点にやや肩透かしを食らった気分になりました。