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本書は、古文書に隠された謎と、現代の連続殺人事件が複雑に絡み合うミステリーです。
物語は、古書に描かれた奇妙な図形が殺人事件の鍵を握るという衝撃的な展開から始まります。
主人公のアナは、その図形が自身の体にも現れるという不可思議な現象に巻き込まれていきます。
古代の呪い、超自然的な力、そして陰謀が入り混じり、物語は次第に混沌を深めていきます。
ページをめくる手が止まらない。
そんなスリリングな展開が魅力です。
一方で、物語の後半は登場人物が多く、それぞれの視点が頻繁に変わるため、やや混乱してしまう部分もありました。
また、超自然的な要素が強くなりすぎて、現実感が薄れてしまう場面も。
全体としては、古文書と現代のミステリーが見事に融合した、独特な世界観を持った作品でした。
ミステリー好きだけでなく、ファンタジー要素に興味がある人にもおすすめです。