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バレー部で活躍していた頃、控え選手だったメンバーが自殺。バレー部の顧問になろうと教師になるも、講師として勤めることになった海辺の学校で部員一人の文芸部顧問になる羽目になる清(きよ)。
不倫関係の恋人のことも悩まないし、勧められるままおざなりに教員採用試験に臨む。心の傷ゆえに努めて深く考えないよう感情を抑えて日々を淡々と送っていたんだ、と終盤わかってくるが、喜怒哀楽のない感じがずっと続くので共感しづらかった。
愛敬のある登場人物が多いイメージを持っていた著者なので、クールな主人公の印象が強かった作品。