男の子なのに手芸が好きなことをからかわれ、周囲から浮いてしまった
高校一年生の男の子「清澄」が主人公の物語です。
そんな清澄には、水青という姉がおり、結婚を控えています。
水青は、かわいいものや華やかな場が苦手で
既製品のドレスは着たくないという彼女のために、
清澄はウェディングドレスをつくると宣言するところから
物語が展開されます。
この作品の登場人物は
「女らしさ」や「男らしさ」「母親とは――」のような
言葉で求められることに葛藤を抱えています。
私も一般的に女の子が好きとされてきたものが
好きな一方で男の子が好むようなものも好きで
「女の子らしくない」と言われた経験がありました。
「女の子らしさ」って何なのかと思ってきましたが
この本に救われたような気がします。
「男らしさ」「女なのに」といった言葉に
もやもやしたものを感じた人は共感する本だと思います。
そんな経験のある方にぜひ読んでほしいです。