普段あまりエッセイは読まないし、人の人生についての本にも興味が薄い私ですが、以前テレビで「川嶋あい」さんが、孤児だということを少し耳にしてとても気になっていました。そして、めぐりあったのがこの本。
彼女の人生について描かれていますが、物語形式の書き方とは違って詩のような手紙のような書き方で描かれているので一つ一つの章が短く、読みやすいです。
なによりも、スタッフが書いた手紙のようなあいさんに送るメッセージも載っているのですが、そこは涙なくしては読めませんでした。
川嶋あいさんは施設で育ち、ある夫妻の養女になったのですが、その養父母も亡くしてしまいました。養父母があいさんに掛けた期待と愛。育ての親でも、これほどまでに深い愛情を貰らえたことは、あいさんにとっては幸せなことだったと思います。そういう意味では、決して不幸ではない人生なんでしょう。
この本を読んでから彼女が書く歌を聞きましたが、歌詞の意味を知りまた切なくなりました。
これからの人生、法律的にはたった一人ぼっちなんだけど、周りの方々に守られ愛されて幸せに生きて欲しいと思います。そして、私も歌手である彼女を応援したいと思いました。