一巻で起きた騒動が落ち着き、穏やかな日常が戻ってきました。
そんななか、美世は清霞の妻として淑女教育を受けることを決め、二か月後に控えるパーティーに出ることに。
清霞の姉・葉月から指導を受け、振る舞いや知識などの勉強に励む美世。
しかし、なぜか毎夜悪夢に苛まれます。
それに気づき心配しつつも、手立てが無く焦る清霞。美世は清霞に心配をかけまいと必死で取り繕いますが、悪夢のせいで寝付けず体調が悪化していきます。
そこへ、清霞が属する対異特務小隊に、異能者たちの墓「オクツキ」が暴かれたとの知らせが。この事件を起点に物語が進行していきます。
最大の見どころは、精神的に大きな成長を遂げた美世が描かれているところ。
今まで助けられる一方だった美世ですが、二巻では自身の異能を使い清霞を助けに行く場面が。自分が望むもののために行動できるようになった美世の姿は胸アツ!
美世が頼もしく感じられること間違いなしです。
また、美世の稀有な異能と出生のルーツ、そしてそれを取り巻く陰謀が明らかになります。国のトップを巻き込む事態が予想され、次巻でさらに物語がどう進んでいくのか、かなり気になるところ……!
さらに、美世の出生のルーツに深く関わる青年が登場。美世を巡る清霞との駆け引きがあり、その展開にハラハラ。清霞とのすれ違いにもやきもきしてしまいます。
すれ違いと困難を乗り越え、さらに発展する二人の関係に胸が熱くなる二巻です。
あの、ちょっと、1巻より糖度甘くなりましたよね……でもシリアスパートと糖分パートの比重が心地よい。でもなんならどっちかが10になってもいい。それだけキャラも物語も輝いてる。二人を応援したくなる。愛おしい。好き!!!!