将棋界であっという間にトップ棋士となった藤井聡太さんの師匠、杉本昌隆さんの連載エッセイ集。
第1回から100回分が収録されています。
第1回の時点では「藤井二冠」だったところ、本書の刊行直前には「藤井七冠」となっていて、
このエッセイを読んでタイトル獲得の凄まじいスピードを改めて感じることができました。
エッセイの内容は、将棋界にいる杉本さんの日常について。
将棋に関する知識がなくても緩く楽しく読むことができます。
やはり弟子が凄すぎるということで、それに関するちょっとした自虐ネタも色々と挟まれていましたが、
常に温かい目で弟子を見守っていることが伝わってくる文章で素敵だなと思いました。
印象的だったのは第54回の「パソコンショップでの攻防」。
パソコンを勧める店員さんの殺し文句が、あの状況なので流石に面白かったです。
気付かれたパターンだとどういう展開になったのかも気になりました。
連載が200回まで続いて、2冊目も刊行されることに期待です。