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古典を紐解くことで、私たち現代人が頭を抱える問題への解決策を見出してくれる作品。世の中にうまくなじめなかったり、強気で自分をうまく表現できなかったり、悩みやすくヘコみやすかったり…、「生きづらさを感じている人」がラクになる教えが詰まっています。挿絵のようなマンガがあり、読みやすいのがポイント。『残念』とは、「念い(おもい)が残ること」や『幻滅』とは、「幻影が消滅すること」など、言葉のルーツも紹介していて面白いです。第四章の能で説かれていた「女時」に力を温存し「男時」で控えめに勝負をするというのと第六章の論語で説かれていた礼を大切にすれば4タイプのポジティブな性格(「心労になりやすい人」→「恭」、「考えすぎの人」→「慎」、「乱暴な人」→「勇」、「キツイ人」→「直」)に変わるというのが、個人的に勉強になりました。