ジャスパー・デントシリーズ第二弾。
今回はジャズがニューヨーク市警に協力を要請されて現地に飛ぶ。
相変わらず面白い!……田舎町ロボズ・ノットで猟奇的な生い立ちのジャズの恋や友情、将来や学校生活、地元の人間関係に主軸を据え、悩み多き青春を描く路線でいくと思ってたら、突然ニューヨークに舞台が飛んでのっけからサスペンス色が強くなったのでびっくり。
やっぱり犯罪捜査のメッカはNYなのか。
個人的にはYA青春路線のほうが好きだったので残念。
今回から完全にジャスパーVSビルの親子関係メインというか、親子対決にテーマがシフトしちゃった感じ。
一巻の雰囲気が好きだったので、ジャスパーの日常と並行して事件が展開していく話運びのほうが好みだった。
ガールフレンドのコニ―や親友のハウイーも大活躍。一巻よりさらに出番が増えて、積極的に動いてる。
とくにコニ―はジャスパーに付き添ってNYに行ったりアクティブすぎる。
大人しくしていてほしいジャスパーの気持ちも彼氏の力になりたいコニ―の気持ちもわかるからむずかしい……。
ビリーの存在感の不気味さは健在。
けれどジャスにだけ聞こえるビリーの囁きがうるさすぎて「シャラップ!」と叫びたくなる(笑)
終盤判明するある事実には、ぶっちゃけそこまで意外性はない。
冒頭もとい、前巻からずっと引っ張っていた伏線なので、スレた読者には予想が付きやすい。
事件の鍵となるあるゲームだが、日本人には馴染みがないので、ちょっと想像しにくいかも?
残虐なシリアルキラーが多く登場するが、その生い立ちは深く掘り下げられずドライに描写されるので、「殺人鬼の不幸な生い立ちは耳タコだよ!同情なんていらねーよ!」って人にはおすすめ。












