個人的に東野圭吾のファンで、シリーズを全て読んでいた事もあって即購入決定。
前作から6年振りの新作です!
久しぶりに読むガリレオこと湯川は、相変わらずだけれど…どこか丸くなった感じもしました。
物語は、家事により行方不明だった若い女性の遺体が見つかるのですが、容疑者である男が何も喋ろうとしません。
不遜な態度を崩さず、読者側も「なんだ、こいつ」という不快感が沸々と湧いてくるでしょう。
そして、舞台は亡くなった被害者の故郷に。
美味しい小料理の店を営む被害者の家族と町の人たちが登場します。
その中にお邪魔する湯川先生は、みんなから慕われます。
店に来る常連客は良い人たちばかりなのですが、皆容疑者を恨んでいるため全員どこか怪しい印象がつきまといます。
そして鍵を握るのは、町を上げて盛大に行われるパレード。
多くの観光客も加わってる賑やかなパレードの裏で、何が起こっていたのか?!
真相を知った時、真実を知ることが出来てすっきりするのか、はたまた事件を起こした犯人に何か思うものがあるかもしれません。
物語には湯川先生だけではなく、久しぶりに草薙や内海薫も登場するので、懐かしい顔が揃います。
もちろん、ガリレオシリーズではお馴染みの物理を利用したトリックも登場。
沈黙とは程遠いパレードと複雑に交差した事件の謎を、一緒に紐解いてみませんか?