『グラスホッパー』は、三人の殺し屋を中心に展開する緊迫感あふれるサスペンス小説です。重苦しいテーマと暴力的な描写が印象的でありながら、人間の弱さや孤独、復讐の果てにある哀しみが丁寧に描かれています。緻密なストーリー構成と深い心理描写が読者を惹きつけ、忘れがたい衝撃を与える作品でした。
これが伊坂幸太郎の世界だ!!ハードボイルドでもあり、ミステリーでもあり、エンタメでもあり、ひとつには収まらない世界観がある。押し屋なる殺し屋、自殺専門の殺し屋、若い殺し屋など、そういう業界の人物が、ハードにマンガチックに交わって、ストーリーを盛り上げていく。いなくなって欲しいと思っていた登場人物が、キレイにいなくなったので、スカッとした読了感がある。伊坂幸太郎中毒になってしまうね!
2度目の読了なのだけれど、その時々で死への感覚が違っていて、大人になってからも何度も読みたい小説だと感じる。
生きるために必死に食べることは力強くて、美しい。生を実感します。
泣きながらご飯食べたことある人は、生きていけます、誰かがそう言ってた。