ありがとう
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アル中小説という触れ込みだったので少し恐々とした気分で読み始めたのですが、
アルコール依存症に陥った主人公が入院してから退院するまでの日々が描かれているだけで、特に怖がる必要はありませんでした。
依存症気味の方が読むと、ある意味では怖いことが書かれているのかもしれませんが。
なぜ酒を飲み、なぜ依存するまでになってしまうのか。
作中ではアルコールに関する様々なデータなども披露されています。
また、主人公と同じく依存症で入院している患者もいて、その人は今飲んで楽しければそれで良しという思想の持ち主です。
そんな中で主人公は酒とどう対峙し、どう行動していくのかが見どころとなります。
登場人物たちの等身大の人間臭さが描かれているのも好きなポイントです。