重厚な世界観に一気に引き込まれる 小野不由美の名作6選|ホラーもファンタジーも強い
数多くの読者を恐怖や驚きで震え上がらせる小野不由美の作品世界は、一筋縄ではいきません。適度な謎と深みあるストーリー展開で、一度読んだら忘れることができない。彼女の瑞々しくも重厚な描写は、ホラーからファンタジーまで確かな手腕で描き上げています。時には優しく、時には過酷に、読者を別世界へと誘います。ここでは特にその魅力を感じることのできる6作品を厳選しました。ホラーが苦手な人も、ファンタジーが好きな人も、きっと手に取ってみる価値はあるはずです。小野不由美の世界観に一度だけでも触れてみませんか?
『くらのかみ』
行者に祟られ、座敷童子に守られているという古い屋敷に、
後継者選びのため親族一同が集められた。
この家では子どもは生まれても育たないという。
夕食時、後継ぎの資格をもつ者のお膳に毒が入れられる。
夜中に響く読経、子らを沼に誘う人魂。
相次ぐ怪異は祟りか因縁かそれとも──。
小野不由美の隠れた名作。
| 作者 | 小野 不由美 |
|---|---|
| 価格 | 748円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2024年07月12日 |
『丕緒の鳥 十二国記』
「絶望」から「希望」を信じた男がいた。慶国に新王が登極した。即位の礼で行われる「たいしや大射」とは、鳥に見立てた陶製の的を射る儀式。陶工である丕緒(ひしょ)は、国の理想を表す任の重さに苦慮する。希望を託した「鳥」は、果たして大空に羽ばたくのだろうか──表題作「丕緒の鳥」ほか、己の役割を全うすべく、走り煩悶する、名も無き男たちの清廉なる生き様を描く短編4編を収録。
| 作者 | 小野 不由美 |
|---|---|
| 価格 | 781円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2013年06月26日 |
『残穢』
この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢(けが)れ」となり、感染は拡大するというのだが──山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!
| 作者 | 小野 不由美 |
|---|---|
| 価格 | 781円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2015年07月29日 |
『最恐ホラー 不気味な空間』
最恐のホラー饗宴!
「小説現代」2025年8・9月号で人気だったホラー特集を魅力的なパッケージで連続刊行!
1テーマに2人、12作。全6シリーズ。
第六弾は、小野不由美×平山夢明。テーマは「リミナルスペース」。
小野不由美 「縁日」
この話は誰にもしていません。
あの変な場所から帰ってきて、唯一書き込んだ匿名掲示板では、
その後私は消息不明ということになっていました。
生きているので最初から話しますーー。
芦花公園 「三津原モールでたい焼き食べたい」
とっくの昔に閉店したはずの三津原モールの地下で、
「たい焼き屋を見た」と訴える患者が現れた。
医師の「私」が確かめに行くと、奇妙な現象が次々起こる。
この三津原モールは、一体「誰」を呼んでいるのか?
| 作者 | 小野 不由美/芦花公園 |
|---|---|
| 価格 | 1100円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2026年06月24日 |
『ゴーストハント2 人形の檻』
父親不在の女性ばかりの瀟洒な古い洋館で起こる不可解な出来事の解決を依頼してきたのは、その洋館に住む若い妻だった。なぜかまたもや合流することになった霊能者軍団とともに、さっそく調査を開始した渋谷サイキックリサーチ(SPR)の一行。そんな彼らを嘲笑うかのように、怪しい物音、ポルターガイストはじめ、超常現象が頻繁にかつ規模が大きくなり……。やがて麻衣は一家の一人娘、礼美の持つアンティークドールが不穏な気を放っていると察知し、ナルは家を覆う悪意を科学的に執拗に調査してゆく。「残穢」「営繕かるかや怪異譚」シリーズへとつながる小野不由美のホラーの原点ともいえる傑作。
| 作者 | 小野 不由美 |
|---|---|
| 価格 | 1078円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2020年06月12日 |
『過ぎる十七の春』
運命の春が来る──。従兄弟同士の直樹と隆は、まもなく十七歳の誕生日を迎えようとしていた。毎年同様、隆の住む花の里の家を訪れた直樹と典子兄妹。そこは木蓮や馬酔木や海棠や空木などに埋もれた野草の里。桃源郷のような場所にも関わらず、心優しい隆の目は昏く、なぜか母親の美紀子に対して冷淡な態度をとってしまう。母子に一体何があったのかーー。「あの女が、迎えに来る…」毎夜部屋を訪れるなにものかの気配に苛立つ隆。息子の目の中に恐れていた兆しを見つけて絶望する美紀子に異変が。直樹と隆──二人の少年を繋ぐ悲劇の幕が上がる!!
目 次
プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
エピローグ
解 説 朝宮運河
| 作者 | 小野 不由美 |
|---|---|
| 価格 | 924円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2023年01月24日 |
日々の生活に、未知なる世界への窓を開く一冊があれば、何気ない日常も少し特別なものに変わるのではないでしょうか。それが、私たちが本を読む理由。そして、それを見事に達成してくれるのが小野不由美さんの作品です。
深淵なるファンタジーの世界、呪われたように引き込まれるホラーの世界、どれもが極上の読書体験を提供してくれます。時として恐怖を、時として驚きを、そして何より深い感動を与えてくれる小野不由美さんの作品群には、ほかの追随を許さない独特の「重さ」があります。それは、言葉の一つ一つに込められた思い、描かれる世界の細部までこだわられた描写、そして何よりも作者自身が持つ豊かな想像力と物語への愛情から生まれるものなのでしょう。
また、彼女の作品は一度読んだだけで終わりではありません。繰り返し読むごとに、新たな発見があるはずです。一見理解しきれなかった謎が、再読する度に少しずつ明らかになり、その度に想像力を駆使して自分なりの解釈を楽しむことができます。
この記事で紹介した作品たちも同様に、一読しただけで満足せず、何度も手に取って、その奥深さを味わい、理解を深めていただきたいと思います。まだ一度も小野不由美さんの世界に触れたことがない人も、これを機にぜひその魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。
本当に素晴らしい作品は、読む人の心に何かを残してくれます。それが何かは人それぞれ。しかし、一度でも小野不由美さんの作品を読んだことがあるなら、きっと何か感じているはずです。その感じたものを大切にして、これからもより良い読書ライフを楽しんでくださいね。
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