タイトルに海の含まれる小説7選
海の香りがただよってきそうな小説たちをご紹介します。荒涼とした海辺の町を舞台にしたミステリーや、海を航海する冒険物語が好きな方には、きっと楽しんでいただけますよ。青い海と空、白い浜辺、自由を象徴する海は、豊かな表現力で描かれています。また海外の名作もピックアップ。南国の静かな海を描いたロマンス小説や、北の海に浮かぶ孤島を舞台にしたスリラーも含まれています。あらゆるジャンルの海が描かれていて、皆さんにぴったりの1冊が見つかるはず。これらの作品を読むと、まるで海辺にいるかのような錯覚に陥るかもしれませんよ。
『海がきこえる』
作者 | 氷室,冴子,1957-2008 |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2022年07月 |
『ななみの海』
作者 | 朝比奈,あすか,1976- |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2022年02月 |
『小説 水は海に向かって流れる』
高校1年生の直達は、入学を機に、学校から近い叔父の家に住むことに。雨が降る中、最寄り駅に彼を迎えに来たのは、無愛想な年上の女性・榊。なんと叔父は、OLの榊、占い師の颯、学者の成瀬とシェアハウスをしているという。榊にほのかな想いを抱き始める直達。だが、ある理由から彼女は「恋愛はしない」と心に決めていてー。一つ屋根の下で生まれる、10歳差の恋物語。
作者 | 森 らむね/田島 列島/大島 里美 |
---|---|
価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2023年05月16日 |
『海とジイ』
作者 | 藤岡,陽子 |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2022年09月 |
『海が見える家』
ワケあって、田舎暮らし、はじまる。
苦戦した就活でどうにか潜り込んだ先はブラック企業。働き始めて一ヶ月で辞職した。しかし、再就職のアテもなければ蓄えもない。そんな矢先、疎遠にしていた父親の訃報が飛び込んできた。孤独死したのか。どんな生活を送っていたのか。仕事はしていたのか。友人はいたのか。父について何も知らないことに愕然としながらも、文哉は南房総にある父の終の棲家で、遺品整理を進めていく。はじめての海辺の町での暮らし、東京とは違った時間の流れを生きるうちに、文哉の価値観に変化が訪れる。そして文哉は、積極的に父の足跡をたどりはじめた。「あなたにとって、幸せとは何ですか?」と穏やかに問いかけてくる、著者新境地の感動作!
【編集担当からのおすすめ情報】
千葉県は南房総、館山を舞台にした小説です。
解説は、丸善津田沼店の沢田史郎さんという千葉つながりです。
もちろん、作家・編集者とも千葉出身です。
作者 | はらだ みずき |
---|---|
価格 | 715円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2017年08月08日 |
『ガラスの海を渡る舟』
大阪の心斎橋からほど近いエリアにある「空堀商店街」。
そこには、兄妹二人が営むガラス工房があった。
兄の道は幼い頃から落ち着きがなく、コミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調したり、他人の気持ちに共感したりすることができない。
妹の羽衣子は、道とは対照的に、コミュニケーションが得意で何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいる。
正反対の性格である二人は互いに苦手意識を抱いていて、祖父の遺言で共に工房を引き継ぐことになってからも、衝突が絶えなかった。
そんなガラス工房に、ある客からの変わった依頼が舞い込む。それは、「ガラスの骨壺が欲しい」というものでーー。
『水を縫う』『大人は泣かないと思っていた』の寺地はるなが放つ、新たな感動作!
相容れない兄妹ふたりが過ごした、愛おしい10年間を描く傑作長編。
作者 | 寺地 はるな |
---|---|
価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2021年09月13日 |
『海の見える理髪店』
店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。僕はある想いを胸に、予約をいれて海辺の店を訪れるが…「海の見える理髪店」。独自の美意識を押し付ける画家の母から逃れて十六年。弟に促され実家に戻った私が見た母は…「いつか来た道」。人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々を描く全6編。父と息子、母と娘など、儚く愛おしい家族小説集。直木賞受賞作。
作者 | 荻原 浩 |
---|---|
価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2019年05月17日 |
それでは、私たちの素敵な海の旅はいかがでしたか。海といえば広大で無限大の可能性を秘めていますよね。その海を舞台に物語が進行することで、主人公たちは自身の内面を見つめ、内面の成長を遂げていきます。それぞれの作品が提示する海の風景は千差万別で、海が持つ色々な魅力が全て被っている訳ではありません。しかし、その原点に流れているのは作者自身の、「海」への愛情とリスペクトです。
今回私がおすすめした小説を通じても、海の豊かさ、恵み、美しさ、躍動感、そして時としての厳しさや恐ろしさを感じられたのではないでしょうか。それぞれの物語は、海が持つ魅力を最大限に活かしながら研ぎ澄まされた感性と物語によって紡がれています。
それぞれの作品から、読者の皆さんも様々なことを感じ、思うことがあったと思います。そんな皆さんが、自分だけの「海」を見つける手がかりになれば嬉しいです。海を精神の広場として捉えた作品、海を冒険の舞台とし成長を描いた作品、海を人間の欲望を映し出す鏡とした作品、それらはすべて私たちに海の広さを教えてくれます。
私たちが海への想いを書物を通じて語ることは、海への敬意を忘れることなく、そして海を守り続けるという意志を引き継ぐ一助となると信じています。せっかくの海の意義を伝える素晴らしい作品群の輪郭と質感を楽しみ、一緒に考え、感じてくれた皆さんに心から感謝します。
これらが皆さんの「海」への旅の一助となればうれしいです。きっと次に海辺に立った時、それぞれの作品が頭の中をよぎることでしょう。それが皆さんにとって、この旅の一環となりますように。ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。また、次の旅でお会いしましょう。万が一、海のそばに行く機会があるなら、そこに流れる波の音を、風の匂いを、心地よい砂の感触を、ぜひ思い出してみてください。読書の旅を楽しんでいただけたことを願っています。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。