ドロヘドロ④更なる深淵へ

怪奇とアウトローが渦巻く裏社会を描いた本作、怒涛の展開が待ち受ける第四弾は、まさに更なる深淵へと読者を引き込みます。ニヒリズムとユーモラスさが交錯する独特の世界観は、普遍的なテーマ「存在とは何か」を問い掛ける哲学的な深みさえもたたえています。短編エピソードによるキャラクターの深化、トンデモナイ展開に遂げられるストーリーの奥行き。謎が謎を呼び、終わりなき深淵へと飛び込む勇気があるなら、一度手に取ってみてください。笑えて、考えさせられる混沌の世界が広がっていますよ。
『ドロヘドロ. 10』
| 作者 | 林田,球,1977- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2007年08月 |
『ドロヘドロ. 11』
| 作者 | 林田,球,1977- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2008年03月 |
『ドロヘドロ(12)』
▼第68話/混乱ショップ▼第69話/彷徨(さまよ)いチェイス▼第70話/ブラックボックス▼第71話/501号室▼第72話/モッシュ・ピット▼第73話/エンボス加工▼魔のおまけ▼悪魔のおまけ
●主な登場人物/カイマン(魔法で爬虫類の頭に変えられた男。かけられた魔法は解け、現在は消滅)、ニカイドウ(カイマンの友達。「ホール」で食堂を経営している。武道の心得もあるし、実は「時を操る魔法使い」。再び煙にとらわれた)
●あらすじ/煙が殺されたことにより、煙の魔法によって作り出されていたキノコはすべて朽ち果て、絶対的なリーダーを失った魔法界は混乱に陥る。煙の屋敷内でも懸命な犯人捜しが行われるが、手がかりは何もなかった。何者かに持ち去られる煙の首を目撃した藤田は、そのショックで2日間寝込んだ後、ようやく目を覚ますが…!?(第68話)
●本巻の特徴/最新集でわかること。(1)殺された煙の首は、どこに持ち去られたのか。(2)本気になった十字目と心&能井の実力。(3)急展開で、いっきに物語の核心へ!!
●その他の登場人物/煙さん(“魔法使いの世界”の大立者。地震の屋敷内で殺されて発見された)、心(煙の雇った殺し屋。先輩格。何でもバラす)、能井(煙の雇った殺し屋。後輩格。こちらは何でも直す)、十字目残党の皆さん(ボスを失った今、内職しながらボスの帰還と組織復活の日を信じて細々と暮らしている)、 カスカベ(「ホール」の世界の魔法の研究者。魔法で少年の姿に変えられた)、 藤田(相方・松村とホールに魔法の練習に来て、カイマンに襲われた)、 恵比寿(爬虫類の魔法を使う)
| 作者 | 林田 球 |
|---|---|
| 価格 | 1375円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2008年09月30日 |
本作が描き出すユーモラスながらもダークな世界観、裏切らないスリルと驚異の連続に、一度手に取ったら絶対に離せないこと間違いなしの一冊です。さらなる深淵への旅路は、幾多の衝撃と感動で読者を包み込み、その魅力に引き込んでいきます。
第一話から最新話まで、物語の世界観や設定が一貫したディープなストーリーが認められる一方、登場人物たちの細部に渡る描き込みや、見事に描かれるアクションシーンも鮮やかに映し出されています。必然として「この先、どうなるんだろう?」という疑問が頭から離れず、その答えを知るためだけに次のページをめくる手が止まらない。とても物語としての完成度が高く、登場人物たちに感情移入すると同時に彼らと共に成長してゆくことが楽しめます。
当然ですが、それぞれのエピソードは単独でも大変楽しむことができるのですが、今までの経緯を読み解くとさらに深く読み込むことができます。それだけに、一度読んだだけでは解明できない点もたくさん。その分、何度でも読み返す楽しみが存分に味わえます。
愉快ながらも奇妙で恐ろしい旅路はまだまだ続きます。エンターテイメント性と物語性が鮮烈なバランスを保ちながら、不可解な謎や秘密、思わぬ真実が次々に解き明かされる彼らの冒険は、我们々も一緒に探求の旅へと誘ってくれます。
絵本のような幻想的な世界観と緻密なストーリーテリングが織り成す、愉快でダークな物語の展開を楽しみながら、我々も一緒に更なる深淵へと挑んでみてはいかがでしょうか。物語の進展に乗っ取りながら、わくわくしながら次のページをめくる手が止まらないことでしょう。恐らく、この深淵がこれまで見たことのない驚きと感動を、あなたにもたらしてくれるに違いありません。
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