ウクライナ戦争、現地人の日記3選
さまざまな視点からウクライナ戦争を描いた、厳選3つの現地人の日記スタイル作品をご紹介します。一つめは、平凡な主婦が毎日の生活と戦争という非日常が交錯する状況を赤裸々に綴った日記。彼女の視点から見た戦争の恐怖と日常の有り難さが胸に迫ってきます。二つめは、戦地記者が描いた現地の人々の生活と戦争の現状。リアルタイムで起こる出来事を伝えるその言葉は、驚くほどに生々しい。最後の一つは、少年の視点から戦争を描いた作品。無邪気な目から見た戦争の描写は、読む者の心に深く刻まれることでしょう。これら一つひとつが、ウクライナ戦争の現実を伝え、考えるきっかけを提供します。
『ウクライナ戦争日記』
2022年2月24日から現在までーー
まさに今、戦争の渦中にいる24人の日記、緊急出版!
ある朝、ウクライナの人々は聞いたことのない爆発音で目を覚ました。
夫が戦地へ赴き幼い娘とふたりで逃げる母親、ロシア人の父とウクライナ人の母のもと占領下の村で生きる女性、さっき通ったばかりの公園が爆撃された男性……
突然ロシアが侵攻してきてから数ヶ月間にわたり起こったできごとを一般市民の目線で綴った、唯一無二の日記アンソロジー。
ハルキウから激戦地マリウポリへ……たったひとりで乗り込んだ41歳の女性
やがて、マングーシュ村にある、巨大な軍事拠点に辿り着いた。そこは、以前警察署だった敷地につくられた、でかでかとしたロシアの検問所だった。マシンガンを持った男が私を引きとめ、書類と車両証明書を取り上げると、「車を置いて行くなら見逃してやる」と言い放った。
ウクライナ南部の都市メリトポリにて……ロシア兵に街が占領された34歳の女性
2月26日 メリトポリがすでに占領されていると知った日、私と母は床に顔をつけ、机の下に息を潜めて隠れていたーーそう、ロシア軍の「鉄砲隊」から。銃声が聞こえた。最初は遠くから聞こえるだけだったが、だんだん近くなってきた。
キーウからハルキウへ……戦禍を報道する香港人のフォトジャーナリスト
3月23日 ロシア系のポーランド人でメディア「インサイダー」のジャーナリストが、今晩落とされた2発目のミサイルによって、ポジールのレトロビル付近で亡くなった。私の友人は、この悲劇的な事件のわずか3時間前までこのビルにいた。
3月12日 戦禍の地マリウポリにて……鉄道会社の職員
一晩中爆撃されている!最初の爆撃が夜の8時半にあってから、ずっと続いているのだ。外はマイナス9度、室内はプラス9度だ。ついに今日で水が底をついた。街はこの一週間、水、電気、電波、そして暖房もない。
キーウ近郊の都市イルピンから西へ……夫が出兵し、娘と逃げる母
娘が泣く。朝に、午後に、そして晩に。娘は父を呼ぶ。「なんでパパは軍に入ることを選んだの?なんでただのひとであることを選ばなかったの?」と聞いてくる。私は彼女とは一緒に泣かない。耐えて、シャワーの中で水が顔に注がれるときにだけ、思いっきり泣くのだ。
作者 | StandWithUkraineJapan/左右社編集部/編集 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 左右社 |
発売日 | 2022年07月28日 |
『戦争日記 鉛筆1本で描いたウクライナのある家族の日々』
子どもたちの腕に名前と生年月日、連絡先を書いた。万が一、死んでしまっても身元が分かるように。2児の母の絵本作家が記す、地下室での避難生活から国外への脱出まで。
作者 | オリガ・グレベンニク/奈倉 有里/渡辺 麻土香/チョン・ソウン |
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価格 | 1595円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2022年09月05日 |
『ある日、戦争がはじまった 12歳のウクライナ人少女イエバの日記』
12歳の少女が日記につづったリアルな戦争
2022年2月、12歳の誕生日を迎え、仲間や家族から祝福を受けて幸せを感じていた少女イエバの人生は、そのわずか10日後、ロシアのウクライナ侵攻が始まったことで一変した。
彼女が祖母イリナと共に暮らすハルキウは攻撃下に置かれ、地下へ避難したイエバは備忘録として日記を書き始めたーー。
爆撃の恐怖に震えながらの避難生活、戦火を逃れるために故郷を離れて西へと向かう決断、離ればなれになってしまった友人たちとのメッセージのやり取り、突然の戦争に疲弊し、苦しみながらも前向きに生きようとする思いなど、少女がアイルランドに逃れるまでの67日間がリアルにつづられた日記は、2022年10月に欧米で『You Don’t Know What War Is : The Diary of a Young Girl from Ukraine』として書籍化されると、世界各地で大きな反響を呼んだ。
2023年2月には朝日新聞でも「現代版のアンネの日記」として取り上げられた話題の書が、邦訳版になって登場。
学校では絶対に教わらない戦争の「リアル」が、ここにある。
・はじめに
・プロローグ
・戦争がはじまる前のこと(2022年2月14日〜2月23日)
・ある日、戦争がはじまった(2022年2月24日〜3月7日)
・祖国ウクライナを離れて(2022年3月8日〜5月1日)
・エピローグ
・友人たちのその後
・おわりに
・謝辞
作者 | イエバ・スカリエツカ/神原里枝 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 小学館クリエイティブ |
発売日 | 2023年12月08日 |
だからこそ、これらウクライナ戦争に関する3つの日記が本当に読む価値のある作品だと思います。現地の人々の生の声を通じて、戦争がどのように日常を破壊し、生活をめちゃくちゃにするのかを描き出しています。一つ一つの日記は悲しみや絶望、怒りや不安を詳細に描出し、それらがどう私たちの心に影響を与えるのかを教えてくれます。
それぞれの作品はそれぞれ異なる視点から戦争体験を描き出しており、それぞれが個別の色を持ちながらも、全体として深い洞察を提供しています。これらの作品を読むことで、私たちは戦争を直面している人々の視野を広げ、戦争の本質をより深く理解することができます。
また、これらの作品を通じて、私たちは自分たちの私生活の豊かさと平和を再認識することも大切です。私たちは普段何気なく過ごしている日常が、実はどれだけ尊いものであるのかを思い出させられます。一方で、どこか遠くで戦争が続いているという現実を直視することにより、平和への感謝と局地的な問題に対する認識が深まります。
だからこそ、私たちはこれらの作品を読むべきだと思います。ウクライナの現地人たちの日記は、私たちに真実の戦争の風景を見せ、そしてそれがどのように人間の生活に影響を及ぼすかを理解させてくれます。それは決して楽しい読書ではないかもしれませんし、時にはあまりにもリアルで心に辛いかもしれません。しかし、それだけに我々にとっての価値があり、一読の価値があると確信しています。さあ、あなたも一緒に、彼らの体験を知って、理解して、感じてみませんか。
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