冤罪がタイトルに入る本10
不条理でありながら、そこにはリアリティがあり、読んだ者の心に深い傷跡を残す"冤罪"テーマの作品集です。刑務所で無実の罪を背負い、彼らの心情、絶望、闘志、時には希望、それぞれのエピソードが描かれます。戦慄のミステリーから人間ドラマまで、幅広いジャンルから10作品を選びました。彼らがどう戦い抜くのか、最後にはどんな顛末が待つのか。その結末は時に現実を映し出し、時には人間の可能性と希望を提示します。日常を忘れ、心躍らせて読んでいただけると嬉しいです。ただし、"冤罪"は非常に重いテーマなので、心して読んでください。
『再審に新しい風を! 冤罪救済への道』
白鳥事件40周年と「白鳥事件」
「白鳥事件」/谷村正太郎
序章 冤罪とは
冤罪・再審をめぐる状況/村井敏邦
冤罪の種は尽きまじ この司法を、いかにすべきか/桜井昌司
第1章 冤罪・再審はいま
1 白鳥事件を道しるべとして:再審布川事件の歩み/山本裕夫
2 刑事裁判における証拠の現状と問題点/村井敏邦
3 白鳥決定、財田川決定の意義/水谷規男
第2章 現状をどのように克服していくのか
1 再審手続の問題点、現状と課題/豊崎七絵
2 裁判所の問題点、現状と課題/木谷 明
3 弁護士としてどう向き合うか
1 名張事件から/古橋 将
2 袴田事件から/戸舘圭之
第3章 再審に新しい風を!
誤判救済のために何が必要か/白取祐司
たたかっている人々の声
・袴田事件/袴田ひで子
・名張毒ぶどう酒事件/稲生昌三
・東住吉事件/朴龍皓、青木惠子
・日野町事件/阪原弘次
・福井女子中学生殺人事件/前川彰司
・大崎事件/鴨志田祐美
・恵庭OL事件/伊東秀子
コラム
・イノセンス革命を日本に:「えん罪センター」発足/笹倉香奈
・再審における証拠開示:法制審議会の経験から/周防正行
・市民から制度改革を訴える!/客野美喜子
・冤罪のない刑事裁判を目指すために/守屋克彦
・刑事訴訟法改正と冤罪/泉澤 章
・冤罪原因究明第三者機関の必要性/西嶋勝彦
・冤罪と国際人権/新倉 修
資料
・刑事裁判の流れ
・再審を闘っている事件一覧、年表など
・白鳥決定(抜粋)、財田川決定(抜粋)
・シンポジウム宣言文
| 作者 | 「白鳥決定40周年」記念出版編集委員会 |
|---|---|
| 価格 | 1870円 + 税 |
| 発売元 | 日本評論社 |
| 発売日 | 2016年11月22日 |
『冤罪・警察不祥事と暴対法』
| 作者 | 宮崎学(評論家) |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 同時代社 |
| 発売日 | 2013年04月 |
『冤罪をほどく “供述弱者”とは誰か』
「私は殺ろして いません」─。獄中で無実を訴え、十二年間書き続けた三百五十余通の手紙…。冤罪の罠にとらわれる〈供述弱者〉の存在を明るみに出し再審無罪へと導いた画期的な調査報道は、いかにして可能となったか。石橋湛山記念・早稲田ジャーナリズム大賞受賞。2022年、講談社本田靖春ノンフィクション賞受賞。
1 「私は殺ろしていません」─無実を叫ぶ三五〇通余の手紙─
冤罪の調査報道の始まり /「検事さんへの手紙」は何を意味する?
「障害」の可能性/供述調書は迫真性のある“作文”でしかない
フェイク情報に踊らされる 県警の「前時代的な捜査」
“たたき割り”捜査の犠牲者は二人/埋もれていた“もう一つの”冤罪事件
警察署長は会見でしらを切った/獄中からの手紙は「真実の声」
2 彼女は発達障害かもしれない
取材班の立ち上げは「下町ロケット」方式/冤罪報道の限界
なぜ娘は殺人犯に?/獄中からの手紙をデータ化
彼女は発達障害かもしれない/無実なのに自白
その自白は「生きづらさ」が引き金に/待ち焦がれた褒め言葉
「発達障害」だけではなく/見過ごされがちな「グレーゾーン」の人
職場で深めた孤独感/過去にも発達障害の人が冤罪に
愛着障害という名の「心の渇望」
3 獄中鑑定 ─供述弱者とは─
獄中で自殺未遂/“誰か”がやらねば… 再審を引き受けた弁護士の思い
「娘を救いたい」─父の焦り/「再審をやめたい」
ある刑務官の存在/災いを転じて福となす
許可された獄中鑑定/二四人の裁判官が見逃した自然死の可能性
弁護人も気づかなかった障害/供述弱者─司法の闇に埋もれる犠牲者たち
4 冤罪をほどく
「ゲラを見せてほしい」/初めて知った障害「もしかしたらとは…」
無防備な“少女”が落ちた“わな”/県警に広がった波紋
文通で見えた冤罪への“仕掛け”/自白は「警官や検事による誘導」
再審開始決定の背景に一七年前の棄却 ─/「足利事件」で冤罪を導いた裁判官
なぜ冤罪を見抜けないのか /えせ科学と自白偏重─無実の罪に陥れるカラクリ
呼吸器事件と足利事件に重なる捜査手法/自ら障害を明かす決意
日弁連の支援決定/刑事課長になったA刑事に直撃
隠されていた“無罪”の証拠/クリスマスイブの誕生パーティー
「被告人」ではなく「西山さん」/真っ白な無罪判決
5 国賠訴訟へ
「勝利」への道のり/謝罪なき捜査機関の反応
エピローグ なぜ裁判官は冤罪を見抜けないのか
裁判官が“無罪判決”を避ける理由/変遷する自白は信用しないのが“常識”
再審に立ちふさがる最高裁
あとがき
| 作者 | 中日新聞編集局/秦融 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 風媒社 |
| 発売日 | 2021年12月09日 |
これまでお伝えした10冊の「冤罪」という言葉がタイトルに該当する作品、皆さんにはいかがだったでしょうか。物語の渦中にはある種の不条理や悲劇が待っているもの。だが、そこから主人公たちはどう立ち直るのか、どう戦うのか。それは決して楽しいことではないかもしれませんが、その過程を通じて彼らが得るものが何か、それを追体験できるかもしれません。
冤罪は何よりも理不尽です。しかし、こうした物語が描き出すのは光と影、正義と非難の狭間で揺れ動く人間的な姿です。冷酷な現実と抗う主人公たちが明確な道筋を示してくれることもあります。彼らの強さ、弱さを通じて、冤罪とは一体何なのか、そしてそれにどう対峙するべきなのかを自問自答する機会を与えてくれるのです。
また、それぞれの作品の背後には、当たり前のように過ぎ去る日常に仕組まれた陰翳を描き出す筆者の独自の視点が見え隠れします。そうした視点を通じて、読者自身も現実を疑問視し、少しでも深く理解しようとする思考のスパイスをくれることでしょう。
全ての作品を読むことで味わえる「冤罪」の深さを、これらの作品を通して見つめ直すことで、新たな視点で見えてくる世界があるかもしれません。その世界に必ずしも明るい結末があるとは限りませんが、人間の強さ、生の尊厳、理不尽な状況下でも強く生きる人々の姿から、何か違う視点を持つきっかけになるでしょう。これらの作品は、「冤罪」という重いテーマを扱いつつも、人間の可能性を最大限に引き出す機会を与えてくれるのです。
以上、これまで私たちが眼を向けてこなかった「冤罪」に焦点を当てた10冊をご紹介しました。これらの作品に触れ、誤解や偏見を超えた、より深い理解を得られたら幸いです。また今回紹介した各作品が、皆さんの読書の幅を広げてくれることを心から願っています。
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