画家が主人公の小説 おすすめ4選

美術をテーマに織り成す物語は、情熱や厳しさ、そして創造の奇跡を追体験するような魅力がありますね。私たちが今回選んだ4つの作品は、全て主人公が画家という共通項を持ちつつ、その描き方は様々です。
一つ目は、世界の巨匠と呼ばれる画家の波乱万丈な人生を描いた作品。彼がいかに大作を生み出したのか、その背景にある苦悩と希望に胸が熱くなります。
二つ目は、中世の宮廷画家を描き出した歴史小説。謎多き芸術を創造してきた彼の背後には、予想外な物語が隠されています。
三つ目は近代に生きた女性画家の生涯に迫る作品。時代の枷に縛られながらも、自身の芸術に命を捧げていきます。
最後に一風変わったサスペンス小説。絵画を巡る攻防と、画家自身の深い闇に驚かされること間違いなしです。
これらの作品はどれも見逃せない一編ばかり。ぜひ手に取ってみてください。
『白光』
| 作者 | 朝井,まかて |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2024年03月 |
『黄昏のために』
ハードボイルド小説から『三国志』、「大水滸」シリーズなど、その偉業は原稿用紙を重ねると3人分の背丈になる(本人談)という言わずもがなの巨匠・北方謙三さん。
昨年、超大作『チンギス紀』を完走されましたが、実は、歴史大長篇の傍らで「原稿用紙15枚ぴったり」の掌篇を書き継いでいました。
2017年の不定期連載開始から足掛け7年。
ついに一冊の本に結実しました。
タイトルは、『黄昏のために』。
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画家である「私」は、今日も独り、絵を描いている。
モチーフは人形、薔薇、動物の頭骨、階段……
裸婦は描くが、風景画は描かない。
物は物らしく、あるべき姿を写し取る。
ふた月に一度アトリエに訪れる画商・吉野に絵を売り、腹が減ったら肉を焼いて食べる。
秋には山で枯れ葉を集め、色を採集する。
対象を見、手指を動かす。
自分がほんとうに描きたいものを見出すまでーー。
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「誰もがいいと思うから、絵は売れるのだ。
しかし、ほんとうは誰にもわからない。
そんな絵が、描けないものか」
--「穴の底」より
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“究極の絵”を追い求める一人の画家の“生”を、
一つひとつ選び抜いた言葉で彫琢した、魂の小説集です。
孤高の中年画家が抱える苦悶と愉悦が行間から匂い立つ、濃密な十八篇がここに。
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◆著者プロフィール
北方謙三(きたかた・けんぞう)
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』で単行本デビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞、2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼 太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を受賞。20年に旭日小綬章を受章。24年『チンギス紀』(全17巻)で第65回毎日芸術賞を受賞。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。
| 作者 | 北方 謙三 |
|---|---|
| 価格 | 1870円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2024年06月10日 |
『浮世の画家〔新版〕』
戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野は、終戦を迎えたとたん周囲から疎んじられ……。ノーベル賞作家の出世作
| 作者 | カズオ・イシグロ/飛田 茂雄 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 早川書房 |
| 発売日 | 2019年01月10日 |
『眩』
あたしは絵師だ。筆さえ握れば、どこでだって生きていける──。北斎の娘・お栄は、偉大な父の背中を追い、絵の道を志す。好きでもない夫との別れ、病に倒れた父の看病、厄介な甥の尻拭い、そして兄弟子・善次郎へのままならぬ恋情。日々に翻弄され、己の才に歯がゆさを覚えながらも、彼女は自分だけの光と影を見出していく。「江戸のレンブラント」こと葛飾応為、絵に命を燃やした熱き生涯。
| 作者 | 朝井 まかて |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2018年09月28日 |
それぞれの画家が織りなす物語は、私たち読者の心に深く刻まれます。色彩豊かなキャンバスを通じて綴られる人間ドラマ、そこから滲み出る喜びや悲しみ、挫折や希望。それぞれの作品には主人公たちの情熱と生き様が詰まっています。一歩引いてみると、作者自らが創作活動を通じて表現したいこと、伝えたいメッセージを感じ取ることもできるでしょう。
画家という職種は、常に自己表現と向き合いながら創造することを求められる特異なもの。そのプロセスを深堀りしながら描く物語は、視覚的な感動とともに内面的な感情も揺さぶります。私たちが普段見えない芸術家の世界が、小説を通じて見えてくる瞬間は、まさに感動そのものですね。
また、画家たちの生き様が、自分自身の生き方や人生への視点を改めて考えさせてくれます。作品を作り上げる力強さ、自己表現のために直面する困難や挫折、そしてそれを乗り越えていく姿。それは芸術家だけでなく、人間としての真実を映し出しています。生き抜く力、創造する力、美を追求する力。そんな普遍的な要素が散りばめられた本作品群は、読むたびに新たな発見があります。
作品の世界観に浸るだけでなく、読後の余韻を楽しむのもまた、読書の醍醐味ですよね。それぞれの作品の世界に違和感なく飛び込み、画家という特殊な職業の深淵を覗き見る。そんな体験ができるのも、読書ならではの贅沢だと思います。是非、あなたもこの機会に、画家たちが主人公の小説の世界に足を踏み入れてみてください。きっと新たな魅力とインスピレーションを見つけられるはずです。
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