病院を舞台にした小説7選
心と体の闘病、人間の葛藤、命と死を描く病院を舞台にした小説は、深い人間ドラマが詰まっています。医師や看護師、そして患者といったような人々の交流から見える人間の優しさや弱さ、助け合いの心が描かれる作品も。深遠な医療倫理を問う作品や、切ない恋愛模様を描いたもの、ミステリー要素が満載なものまで、病院を舞台にした小説は幅広く展開します。病院の現場から世界をゆるやかに見せてくれる作品から、心理的なスリルやサスペンスを楽しめる作品まで、病院を舞台とした小説の魅力をぜひ味わってみてください。
『アンドクター 聖海病院患者相談室』
聖海病院で研修医として働く綾瀬凪沙は、患者に寄り添う医者になるという理想と現実のギャップに戸惑っていた。当直中に採血した患者の左腕に痺れが残り、凪沙は患者の恋人から医療ミスだと責め立てられる。助っ人として現れた患者相談室の神宮寺の手腕で激昂する患者たちは宥められたものの、彼は凪沙に対して「お医者さまの対応で裏方が苦労する」と辛辣で…。新米医師×医者嫌いの非医師の成長を描く感動の医療ドラマ!
作者 | 藤ノ木 優 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年01月24日 |
『俺たちは神じゃない 麻布中央病院外科』
剣崎啓介は腕利きとして知られる中堅外科医。そんな彼が頼りにするのが松島直武だ。生真面目な剣崎と陽気な関西人の松島。ふたりはオペで絶妙な呼吸をみせる。院長から国会議員の癌切除を依頼された剣崎は、松島を助手に得意なロボット手術を進める。だが、その行く手にはある危機が待ち受けていたー。現役外科医が総合病院で日夜起こるドラマをリアルに描く、医学エンターテインメント。
作者 | 中山 祐次郎 |
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価格 | 781円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2022年05月30日 |
『アルテミスの涙』
『江花病院』に長期入院している閉じ込め症候群の女性患者・岸部愛華が、深夜に体調を崩した。当直中の産婦人科医・水瀬真理亜が診察すると、愛華は妊娠していることが判明する。寝たきりの愛華は誰に妊娠させられたのか?病院は騒然となり、政治家である愛華の父は激怒するが、前代未聞の事件は報道されて世間の知るところとなる。真理亜は真相を探るべく、文字盤を使い、話すことができない愛華のまばたきを通して彼女の“声”を聞くがー人間の尊厳と命の倫理に迫る、渾身のミステリー。
作者 | 下村 敦史 |
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価格 | 847円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2023年11月07日 |
『ナースの卯月に視えるもの』
完治の望めない人々が集う長期療養型病棟に勤める看護師・卯月咲笑。ある日、意識不明の男性のベッド脇に見知らぬ女の子の姿が。それは卯月だけに視える患者の「思い残し」だったー。彼らの心残りを解きほぐし、より良い看護を目指したいと奔走する日々が始まった。ナースが起こす小さな奇跡に心温まるお仕事ミステリー。創作大賞2023(note主催)「別冊文藝春秋賞」受賞作。
作者 | 秋谷 りんこ |
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価格 | 847円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2024年05月08日 |
『ナースコール! こちら蓮田市リハビリテーション病院』
埼玉県のリハビリテーション病院で働く玲子はやる気に欠ける看護師2年目。新しく赴任してきた若い医師小塚太一に、「リハビリってどんな意味?」と問いかけられて答えられずー。医師と療法士と看護師と患者、チーム医療の中で成長していく玲子。爽やかで新しい医療小説!
作者 | 川上 途行 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2017年07月05日 |
『オカシナ記念病院 (角川文庫)』
作者 | 久坂部 羊 |
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価格 | 570円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2022年12月22日 |
『走れ病院』
勤め先が潰れたうえ、故郷の市で唯一の総合病院院長だった父が急逝。遺された病院も倒産寸前!息子の風祭翔は医師免許も持たずに三か月間限定の病院理事に就任した。消えたカルテ、医療難民、医師の勤務体系問題…。経営立て直しの使命に燃える翔はどこまで走れるのか!?病院の「今」を描く青春お仕事小説。
作者 | 福田和代 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | 実業之日本社 |
発売日 | 2014年10月 |
さて、今回は病院を舞台にした小説の紹介をしましたが、いかがだったでしょうか。病気やケガ、その他様々な人間ドラマが交錯する病院という舞台は、物語の展開に深みを持たせるのに非常に効果的です。
それぞれの作品が、医師や看護師、患者たちの心情を丁寧に描き出し、病院という特異な場所で展開される人間模様をリアルに伝えてくれます。笑いあり、涙ありのストーリーには、たびたび心を打たれるものがあります。
病気や病院生活、それぞれのキャラクターが抱える取り組みや葛藤を通じて、生きることの難しさや美しさ、人間関係の大切さを再認識させてくれる作品ばかりです。
また、ただ単にドラマチックな話を描くだけでなく、医療の現場で求められる倫理観や専門知識、医師たちの使命感など、一般の人々があまり知られていない病院の内側を垣間見ることができるのも、これらの作品の魅力の一つでしょう。
きっとあなたも一度読んでみれば、病院という場所の新たな一面を感じ取ることができるはずです。また、選んだ7作品は全て異なる視点とテーマを持っていますので、あなたが何を求めているのか、何を感じたいのかによって、読むべき作品も変わるかもしれません。
これらの作品を通じて、病院という場所が持つ深淵な空気や、そこで生まれるドラマに触れてみてください。それぞれの作品が織りなす物語の魅力に、きっと心を奪われることでしょう。一緒に、病院を舞台にしたこの世界を旅してみませんか。新たな発見や感動があなたを待っていますよ。もし気に入った作品があれば、お読み途中の感想や読後の感想を教えていただけると、私も嬉しいです。それでは、素敵な読書の時間をお過ごしくださいませ。
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