日蓮に関する本 おすすめ6選 日蓮宗の開祖の生涯・実像は?

日蓮宗の開祖である日蓮の生涯やその実像に迫る本を6冊、選びました。色々な角度から日蓮を描いているので、何から手を付けるか迷うこと間違いなしです。歴史的な観点から日蓮の生涯を追ってみるもよし、日蓮独特の哲学や宗教観に迫るもよし、また架空の物語の中で日蓮の人間らしさに触れるのも面白いでしょう。幅広い視点から日蓮を知っていくことで、彼の思想や考え方がどのように日本人の生活や文化に影響を及ぼしてきたのか、新たな視点が開けるかもしれません。どの本も読み応えがありますよ。
『日蓮-「闘う仏教者」の実像 (中公新書 2779)』

作者 | 松尾 剛次 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2023年11月20日 |
『日蓮 その生涯と思想』

日蓮が生きた貴族時代から武士団社会への過渡期は、強者が弱者をむさぼる混沌の時代であった。日蓮の目にそれは、末法の現われと映じ、末法であればこそ法華経に帰依し、武力に代わる仏法をもって、世の道理とせねばならぬと説いたのであった。本書は、法難の連続であった生涯を跡づけながら、その法華経への絶対帰依の思想を、現代との連関で明らかにしてゆく。宗教社会学者の手によって公平な場におかれ、なお魅力あふれる日蓮像がここにある。
日蓮の思想の系譜ーー日蓮の考え方を知るうえにおいて、心得ておかねばならぬことは、その思想の系譜に2つのものがあることである。1つは、古来外相承と呼ばれているものである。他の1つは、内相承と呼ばれているものである。外相承というのは、インドの釈尊、中国の天台、日本の伝教および日蓮という系譜であって、これを日蓮自身の言葉によれば、三国四師というのである。これに対して内相承というのは、釈尊から本化地涌の菩薩の上首、上行を媒介として、直ちに日蓮にいたるものである。事実日蓮は、佐渡へ流される前は天台沙門日蓮と称していた。佐渡に流されて以後は、本朝沙門日蓮と記すように変ってきている。--本書より
●日蓮の生涯
迫害をものともせず
●立正安国論とその真意
安国論の根本思想
●身延の山中より
報恩鈔ーー仏の説き残した3大秘法
●日蓮の信念
何をどのように信ずるかーー3秘の法門
●現代に生きる日蓮
日蓮の信仰に生涯をささげた宮沢賢治
作者 | 久保田 正文 |
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価格 | 1012円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 1967年12月16日 |
『日蓮誕生 いま甦る実像と闘争』

日蓮〈出生〉の謎を解く!
<これはコロンブスの卵だ>
なぜ、今まで気付けなかった?「日蓮の出自について」には驚愕し、納得した。「日蓮と将軍家」は解釈は分かれようが、私は大好きだ。日蓮を政治から見てみる。面白い!
東京大学史料編纂所教授 本郷和人
1 日蓮の出自について
2 日蓮と将軍家
3 日蓮と政治
4 日蓮仏法論
作者 | 江間浩人 |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 論創社 |
発売日 | 2022年11月04日 |
『増補 日蓮入門 ──現世を撃つ思想 (ちくま学芸文庫)』

作者 | 末木文美士 |
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価格 | 935円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2016年06月24日 |
『日蓮の心』

800年前の「危機の時代」の日蓮の生き方と人間的魅力に迫る論考集。地震、疫病、貧困、そして戦乱。その時代、日蓮はどのように生き、苦悩する人々に希望を与えたのか。「国家観」「女性観」「生命観」「平和論」ほか、多様な視点からアプローチした8編を収録。
序にかえて(桐ケ谷章)
権力の安泰から民衆の平和へ──国家観(佐藤弘夫)
日蓮思想の根拠──法華経(菅野博史)
安穏といくさ──平和論(小林正博)
万人の成仏──女性観(栗原淑江)
困難を乗り越える力──仏法の道理(小島信泰)
人生を開きゆく好機──末法観(若江賢三)
人間・動物・環境──生命観(前川健一)
南条家に見る師弟の交流──供養の志(梶川貴子)
作者 | 公益財団法人 東洋哲学研究所 |
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価格 | 1500円 + 税 |
発売元 | 第三文明社 |
発売日 | 2022年11月18日 |
『心に寄りそう 日蓮の言葉』

日蓮の名言と、その説明を80項目掲載。イラストもふんだんに使用。
作者 | 植木雅俊 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | リベラル社 |
発売日 | 2022年07月19日 |
今回は、日蓮宗の開祖、日蓮の生涯や実像を描いた、興味深く魅力的な6冊のおすすめ書籍を紹介させていただきました。存在自体はご存知の方も多いと思いますが、その生涯は多くの人々にとって未知の部分が多いのではないでしょうか。読み進めながら、そこに描かれている日蓮の人間像や思想、信仰する人々にどのような影響を与えたのかを思い浮かべると、まるで時空を超えた旅をしているかのような感覚に包まれます。
すべての作品は、宗教、歴史、思想、文化、人間の心など様々な角度から日蓮の生涯を解き明かしています。日蓮という存在を知ることで、自身の心や日々の生活、もちろん仏教観についても深く考えさせられます。それぞれの作品が、読者のなかで新たな視点を生み出し、思考の枠を広げるきっかけとなれば幸いです。
ただし、それぞれの作品が持つ視点や解釈は作者のものであり、必ずしも全ての事実を網羅しているわけではない点には注意が必要です。日蓮の人間像や思想を深掘りすればするほど、その真実は枚挙に暇がないほどの多面性を持っています。つまり、それぞれの作品が一つの視点から描いた日蓮像の一面に過ぎないということです。
今回紹介した作品を通じて、日蓮という人物やその思想に興味を持っていただけたら、それが何よりの喜びです。最後に、一冊でも多くの本を読み、それぞれの作品から得られる新たな発見や知識、感動が皆様の内面の豊かさにつながりますように願って、この記事を締めくくりたいと思います。ありがとうございました。
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