色々なものを修復するミステリ4選

たまには手元にある本や漫画を背に費やすものが四つあります。一つ目は、高名な画家の作品の修復をめぐる奇妙な事件が次々と起こる一作。二つ目は、古書店を舞台に廃棄された古書を修復し、その背後に潜む物語を解き明かす謎解きの物語。三つ目は、時計職人が壊れた時計を修復することで自身の過去や心の傷も修復していく、静かな感動の物語。四つ目は、オモチャ修復人が様々なオモチャの修復を通じてオーナーの人生を垣間見る、ハートウォーミングなお話。全て美しさや奥深さを再発見するミステリ作品ばかりですよ。
『横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読む』
| 作者 | 宮ヶ瀬,水,1991- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 宝島社 |
| 発売日 | 2022年11月 |
『たまさか人形堂ものがたり 〈たまさか人形堂〉シリーズ (創元推理文庫)』
| 作者 | 津原 泰水 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2022年04月28日 |
『翡翠の色の、君だけの夏。「視える」修復士と洋館の謎 (実業之日本社文庫)』
| 作者 | 渡波 みずき |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 実業之日本社 |
| 発売日 | 2018年08月04日 |
『天才遺体修復人M : この夜の果てで、君を葬送る。』
| 作者 | 葉月,香 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | ポプラ社 |
| 発売日 | 2018年05月 |
それでは以上、色々なものを「修復」するという観点から選んだ4冊のミステリをご紹介しました。人間の心を蘇らせたり、世界を再生したり、彩を取り戻したり、信頼を再建したりと、それぞれ異なるテーマを持つ作品たちですが、すべてに共通しているのは世界や人間の「修復」が物語の中心にあるということです。
この4つの物語すべてが、読んでいるこちら側にも何かを修復する力を持っています。それは読者自身の心に眠った感情を修復したり、失われたコミュニケーション能力を修復したり、染まりきった世界観に新たな色彩を加えてくれる力。それぞれの作品が、それぞれの方法で私たちの心や世界を修復していくのです。
これらの作品は、ただ単に破壊と再生について語っているだけではなく、それぞれがどのように損壊してしまったか、そしてその「修復」がどのようにして行われるかを描き出しています。
そして、修復作業が終わった後には必ず新しい景色が広がっているのが特徴的。変わり果てた風景が新たなカタチに生まれ変わる瞬間、それはまさなる希望そのもの。だからこそ違えば意味も感じ方も異なる「修復」が、それぞれの作品から色んな角度から垣間見えるのです。
そして最後に、これらの作品を通じて何より大事なことは、どんなに破壊されてしまったとしても、必ず修復する道があるという希望を持つこと。それが作品だけでなく、私たち自身の人生にも通じることだと思います。
みなさんも、これらの作品から「修復」にまつわる多彩な物語を楽しみつつ、何か自身に対する新たな発見や気づきがあれば幸いです。
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