法廷ミステリの緊張感に引き込まれる 深木章子の名作6選|一気読みできる代表作
深木章子の作品は、一度読んだら絶対に忘れられない強烈な印象を残す法廷ミステリです。彼女の物語の中心には常に法廷が存在し、そこで繰り広げられる手に汗握る展開は必見です。近くで事件に巻き込まれてしまった一般市民から、強大な権力を持つ者まで、様々な人間が登場し、その目的や思惑が絡み合います。そして、無情にも時は刻まれ、真実が明らかになる瞬間には、誰もが息を呑むでしょう。6作品の中には、一度手に取ったら寝ることを忘れる程度に一気に読むことができる作品が詰まっています。読むほどに深まる重厚なストーリーテリングは、深木節炸裂です。深く考えさせられる作品を求めているなら、ぜひ深木章子の名作6作品に挑戦してみてください。きっと新たな世界が待っていますよ。
『鬼畜の家』
「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」
我が家の鬼畜は、母でしたーー。保険金目当てに次々と家族を手にかけていく母親。 巧妙な殺人計画、殺人教唆、資産の収奪…… 信じがたい「鬼畜の家」の実体が、唯一生き残った末娘の口から明らかに。母の異常犯罪とは!
島田荘司選 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。
島田荘司が見いだした、元・弁護師による衝撃のデビュー作。
『衣更月家の一族』、『殺意の記憶』と続いていく榊原聡シリーズの第一作。
デビュー後『衣更月家の一族』『螺旋の底」と毎年本格ミステリ大賞候補作となっているミステリー界の新星となった元弁護士。この著者だからこそ描けた、リアルかつ恐ろしい人間の欲望。そして驚愕の真相!
「舌を巻くしたたかな遣り口。
衝撃の語りで隠蔽する騙しの精密機械。
もしもそう言って許されるならだが、優れた法律家とその作業世界こそは、下方で頑張る物語創作世界への、最高にして最良のファームなのかもしれないという思いを抱く。
法曹界や医学界、あるいは学問の世界を勤勉に支え終えた退職者たちの黙々とした余生の筆、その濃密さこそが、今後はジャンルを支える時代に、社会は静かに向かっている。
深木章子氏の登場は、そういうことをこちらに感じさせ、期待させてくれる、自分にとってはひとつの事件であった」
島田荘司(解説「名人職人の華麗な柱時計」より)
第一章
木島病院院長 木島敦司の話
主婦 相澤喜代子の話
潮南警察署刑事課 清水徹之の話
第二章
児童公園
依頼人 北川由紀名の話
児童公園
第三章
元北川医院事務員 瀬戸山妙子の話
大学院生 星拓真の話
保険外交員 田中寿々子の話
会社員 多田野吉弘の話
第四章
児童公園
鬼畜の家
| 作者 | 深木 章子 |
|---|---|
| 価格 | 803円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2014年04月 |
『罠』
| 作者 | 深木,章子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2021年01月 |
『猫には推理がよく似合う』
とある弁護士事務所に勤める花織は、先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、“おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。ある日、愛らしく気高くちょっと生意気なスコティが、推理合戦を仕掛けてくる。「もしいま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」。金庫に入っているのは、5カラットのダイヤ、資産家の遺言書、失踪人の詫び状、12通の不渡り手形。怪しい依頼人たちを容疑者に、あれこれと妄想を膨らますふたり(1人と1匹)だったが、なぜか事件が本当に起きてしまいー。現実の事件と、謎解きに興じる“しゃべる猫”の真実は?ミステリ界注目の気鋭による、猫愛あふれる本格推理。
解説 我孫子武丸
帯推薦文 有栖川有栖
| 作者 | 深木 章子 |
|---|---|
| 価格 | 836円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2019年08月23日 |
『敗者の告白』
| 作者 | 深木,章子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2017年08月 |
『欺瞞の殺意』
無実にもかかわらず「自白」して無期懲役となった元弁護士と事件関係者との「往復書簡」は、「毒入りチョコレート」殺人をめぐる推理合戦となり、やがて「真相」のぶつかり合いが思わぬ方向へ物語を導いていく。書き下ろし長編。
| 作者 | 深木 章子 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 原書房 |
| 発売日 | 2020年02月15日 |
『欺瞞の殺意』
昭和41年。地方の資産家楡家の当主がゴルフ中に心筋梗塞64才で逝去。親族しかいない法要が屋敷で執り行われるがそこで殺人事件が起こる。長女と孫(早死にした長男の子)がヒ素で死んだのだ。調査を進めると、殺された長女の婿養子の弁護士のポケットから、ヒ素をいれたチョコレートの紙片が発見された。
「わたしは犯人ではありません。あなたはそれを知っているはずですーー。」
無実にもかかわらず「自白」して無期懲役となったその弁護士は、事件関係者と「往復書簡」を交わすことに。「毒入りチョコレート」の真犯人をめぐる推理合戦は往復書簡の中で繰り広げられーー、やがて思わぬ方向へ「真相」が導いていくーー。「このミステリーがすごい!」2021年版 国内編(宝島社)と「2021年本格ミステリベスト10」国内ランキング(原書房)で堂々7位のW受賞作品。A.バークリーの『毒入りチョコレート事件』をオマージュとした本格ミステリ長編。
目 次
昭和四十一年 夏
書簡 治重より橙子へ
書簡 橙子より治重へ
書簡 治重より橙子へ
書簡 橙子より治重へ
書簡 治重より橙子へ
平成二十年 冬
白鳥の歌
追録
解説 千街晶之
| 作者 | 深木 章子 |
|---|---|
| 価格 | 858円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2023年02月24日 |
ここまで、様々な深木章子の作品群をご紹介させていただきました。彼女の作品は、一気に読み通すことができるほどのドラマチックなストーリーテリングが特徴的です。その中でも、法廷ミステリのジャンルを主に描いており、彼女の作品の醍醐味とも言える、真実へと迫るプロセスの緻密さは圧倒的。ただ事件が解決するだけでなく、その背後にある人間ドラマ、犯人の心情を深堀りしていく様子は、純粋な法廷ドラマだけではなく人間ドラマとしても読むことができます。
また、彼女の作品は章ごとに緊張感やミステリアスな要素が詰まっており、読者は一気に引き込まれ、目が離せなくなるような展開が多い。その張り詰めた状況の中で、主人公たちがどのようにして謎解きを進めていくのか、その一部始終を見守ることができます。正解、結末に向けて進んでいくプロセスの緻密さと、どんでん返しが待ち構えるサスペンス感は、深木章子の作品が持つ大きな魅力の一つです。
私たちが日常生活で経験することのない法廷の現場を舞台に、読者を引き込む鮮やかなストーリーテリング。その中に散りばめられた、人間の心の葛藤や社会の闇、さまざまなテーマを深く掘り下げていく様は、深木章子の持つ圧倒的な描写力を感じることができます。一度手に取れば、彼女の世界観に引き込まれ、ついつい読み進めてしまうことでしょう。以上の6作品は、そんな彼女の作品群の中でも特におすすめのものです。それぞれ違ったテーマや展開を楽しむことができますので、ぜひ一度手に取って、深木章子の世界に触れてみてください。
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