社会学者、古市憲寿の著書オススメ3選

社会学者、古市憲寿さんの著書は、どれも深い洞察力と鋭い分析が光ります。彼の議論はタブーに挑むものも多く、読者を驚かせることもしばしばです。一つ目の推薦作は、現代日本社会の変化と、それに伴う若者たちのリアルな生活を徹底的に掘り下げたもの。古市さんならではのシャープな視点が冴えわたっています。二つ目は、データから見えてくる我々の日常と社会の裏側を描いた一冊。数字の威力を実感できる一冊です。最後に三つ目は、多様化する恋愛観をテーマに、とても深い洞察を展開しています。どの著書も現代社会を切り取る鋭い視点が魅力的です。
『絶望の国の幸福な若者たち』
| 作者 | 古市,憲寿 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2015年10月 |
『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』
最近、「コミュニティ」や「居場所」は、若者や生きづらさを抱えた人を救う万能薬のように語られることが多い。しかし、それは本当なのか。本書は、「世界平和」や「夢」をかかげたクルーズ船・ピースボートに乗り込んだ東大の院生による、社会学的調査・分析の報告である。なんらかの夢や希望をもって乗り込んだはずの船内で、繰り広げられる驚きの光景。それは、日本社会のある部分を誇張した縮図であった。希望がないようでいて、実は「夢をあきらめさせてくれない」社会で、最後には「若者に夢をあきらめさせろ!」とまで言うようになった著者は、何を見、何を感じたのか。若者の「貧しさ」と「寂しさ」への処方箋としてもちあげられる「承認の共同体」の可能性と限界を探っていく。
| 作者 | 古市憲寿/本田由紀 |
|---|---|
| 価格 | 946円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2010年08月 |
『誰も戦争を教えられない』
広島、パールハーバー、南京、アウシュビッツ、香港、瀋陽、沖縄、シンガポール、朝鮮半島38度線、ローマ、関ヶ原、東京……。世界に大量に存在する戦争博物館と平和博物館。僕たちは本当に戦争のことを知らないのか? それとも戦争のことが好きなのか? 若き社会学者が「戦争」と「記憶」の関係を徹底的に歩いて考える!
まだ誰も、あの戦争をわかっていない……。
沖縄と靖国、戦争博物館のテイストは一緒?
中国は、日本を許す心の広い共産党をアピール!
韓国は、日本への恨みを無料のアミューズメントパークで紹介!!
広島、パールハーバー、南京、アウシュビッツ、香港、瀋陽、沖縄、シンガポール、朝鮮半島38度線、ローマ、関ヶ原、東京……。
世界の戦争博物館は、とんでもないことになっていた。
「若者論」の若き社会学の論客であり、「戦争を知らない平和ボケ」世代でもある古市憲寿が世界の「戦争の記憶」を歩く。
誰も戦争を教えてくれなかった。
だから僕は、旅を始めた。
序章 誰も戦争を教えてくれなかった
第1章 戦争を知らない若者たち
1 戦争を記憶する
2 戦争を知らない日本人
第2章 アウシュビッツの青空の下で
1 万博としてのアウシュビッツ
2 ベルリンでは戦争が続いている
3 僕たちはイタリアを知らない
第3章 中国の旅2011-2012
1 上海ーー愛国デモの季節
2 長春ーーあの戦争は観光地になった
3 瀋陽ーー倒された塔の物語
4 大連・旅順ーー南満州鉄道の終着地
5 再び上海ーー戦争博物館のディズニー映画
第4章 戦争の国から届くK-POP
1 新大久保の悪夢
2 感動の戦争博物館
3 戦争が終わらない国で
第5章 たとえ国家が戦争を忘れても
1 沖縄に散らばる記憶たち
2 平和博物館のくに
3 そうだ、戦争へ行こう
4 大きな記憶と小さな記憶
第6章 僕たちは戦争を知らない
1 2013年の関ヶ原
2 僕たちは、あの戦争の続きを生きる
3 戦争なんて知らなくていい
終章 SEKAI no OwarI
付録 戦争博物館レビュー
| 作者 | 古市 憲寿 |
|---|---|
| 価格 | 935円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2015年07月22日 |
社会学者として、そして人間としての古市憲寿さんの深い洞察力と豊かな知識を凝縮した3冊をご紹介させていただきました。これを読まれた方々が、生活や社会に目を向けるとき、少しでも新しい視点や洞察を得られるきっかけになれば幸いです。
古市さんの書籍は、ただの社会学の教科書ではなく、多くは現代社会の鋭い問題意識を背景に、私たちが普段見過ごしがちな社会の「当たり前」を疑い、問うものです。それは、社会の理不尽さ、矛盾、格差など、目を背けたくなるような現実でもあります。しかし、それらを知ることで、より深く事象を理解し、自分自身を含む社会と向き合う力を得ることができるのではないでしょうか。
それぞれの書籍は、異なるテーマを扱いつつも、古市さんの視点と言葉によって結びつけられ、一貫したメッセージを伝えています。それは「社会に疑問を投げることの大切さ」であり、「自分自身の視点を持つことの価値」です。そして、それを通じて「社会とは何か」「自分自身とは何か」を常に問い続けることこそが、社会学者であり、かつての古市さん自身のスタンスであり、読者である私たちに提示された課題であるとも言えます。
この3冊を経て古市さんの視点を知ることで、あなたも自分なりの視点を持つ一助となり、自分自身の生き方について深く考える機会になればと思います。そして、「何が正解なのか」ではなく、「なぜそう思うのか?」と自分自身に問い続けながら生きていくことの楽しさ、難しさ、大切さを感じ取っていただければ幸いです。平凡な日々の中に潜む「当たり前」にスポットライトを当て、読者一人ひとりがそれをどう解釈し、どう行動するかを選択する。それが古市さんからのエールであり、これらの書籍から読み取る価値と思います。
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