ホラーとミステリの境界が怖い 小林泰三の名作6選|不穏な読後感が残る作品
小林泰三といえば、あの一筋縄ではいかない文章と巧妙なプロットの巨匠ですよね。ホラーとミステリの境界を行き来しながら、読後に残る不穏な感情の余韻を見事に描き出す。一作目は、誰もが経験する恐怖と狂気をもっとも自然に描出しています。二作目は、思いも寄らない怖さの展開が待ち受けていて、読むのがちょっぴり怖いけど止まらないいう読者を捕らえてしまいます。三作目は、次から次へと明かされる真実が、あなたを更なる混乱へと誘います。ここからが後半戦。四作目は人間の心の奥底を描き出し、五作目は切なさと怖さの交錯が心を揺さぶります。そして最後は、普通の生活が一変する瞬間をリアルに描き出しています。これぞ小林泰三の世界。どうぞご堪能ください。
『アリス殺し』
大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ある日ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後大学に行ってみると、玉子という綽名の男が屋上から転げ落ちていた。次に見た夢の中でグリフォンが生牡蠣で窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死。そして不思議の国では、三月兎と頭のおかしい帽子屋が犯人捜しに乗り出していたが、なんとアリスが最重要容疑者に……。悪夢的メルヘンが彩る驚愕の本格ミステリ!
| 作者 | 小林 泰三 |
|---|---|
| 価格 | 814円 + 税 |
| 発売元 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2019年04月24日 |
『人獣細工』
| 作者 | 小林,泰三,1962-2020 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2023年04月 |
『ティンカー・ベル殺し』
妖精なんて、虫と同じだろ?
大人と子供が殺し合う国、ネヴァーランド。
妖精惨殺事件を捜査するのは、殺人鬼ピーター・パン!
全世界でシリーズ累計50万部突破
「アリス殺し」シリーズ第4弾
帰省時に小学校の同窓会に参加した井森建は、研究の疲れから会食の場で気絶してしまい、夢の中で〈蜥蜴のビル〉となって、ネヴァーランドという子供と妖精と海賊の棲むおとぎの国に紛れ込んでしまう。ピーター・パンという闊達な少年と少年ウェンディ、そして妖精ティンカー・ベルらに拾われるが、ピーターは無邪気ゆえの残酷さで、海賊のみならず、手当たり次第に自分の仲間である迷子たちもカジュアル感覚で殺してしまうサイコパスだった。
| 作者 | 小林 泰三 |
|---|---|
| 価格 | 814円 + 税 |
| 発売元 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2022年10月31日 |
『ドロシイ殺し』
| 作者 | 小林,泰三,1962-2020 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2021年06月 |
『ティンカー・ベル殺し』
日常では理系の大学院生、しかし夢の中では間抜けな〈蜥蜴のビル〉となって不可思議な世界を渡り歩いている井森建。彼はある日の夢の中で、ピーター・パンという無邪気な少年とウェンディという優しい少女、そして妖精ティンカー・ベルに拾われる。彼らに連れられてやってきたのは、海賊や妖精をカジュアル感覚で殺して回るピーター・パンによって修羅の国と化した〈ネヴァーランド〉という場所だった……『アリス殺し』シリーズ第四弾!
| 作者 | 小林 泰三 |
|---|---|
| 価格 | 1870円 + 税 |
| 発売元 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2020年06月30日 |
『パラレルワールド』
若い夫婦と五歳の一人息子が、地震と洪水が重なった大災害に襲われる。その時、一方の世界ではお父さんが亡くなりお母さんが生き残った。もう一方の世界ではお母さんが亡くなりお父さんが生き残った。息子のヒロ君はこの二つの世界を同時に生きていた。大災害で崩壊した家族を蘇らせるためにヒロ君は…。奇才・小林泰三が描く、パラレルワールド・サスペンス・ミステリー!
| 作者 | 小林泰三 |
|---|---|
| 価格 | 770円 + 税 |
| 発売元 | 角川春樹事務所 |
| 発売日 | 2019年09月14日 |
今回は、ホラーとミステリの境界線上で、私たちの心を揺さぶる小林泰三さんの作品を6つ選んでみました。どの作品も、さまざまな意味で「不穏な読後感」が残ることでしょう。意味深な伏線や驚きの結末、そして描かれる人間の暗部と現実の厳しさが、読者の未知の恐怖心を呼び起こすのです。
しかし、それが小林さんの作品の魅力だと私は思います。キャラクターの心理描写や読者を巧みに惑わす筆遣い、そして予想外の結末に感嘆させられながら、我々は喜びと共に読書の終わりを迎えます。まさに、ページをめくるごとに新たなワールドが展開され、その先に待つサプライズに心躍る衝撃を味わえます。
一方で、小林さんの作品にはしっとりとした悲しみや、深い人間ドラマも描かれています。それがまた一段と作品の奥行きを深め、読後の余韻を残す結果となります。
今日紹介した6つの作品、それぞれに人間の闇と明を描いた小林さんならではのスリルと深みがあふれています。読んだ人それぞれが自分なりの感想や想像を抱ける作品ばかりです。気がつけば読書を終え、読後の静寂の中で深く考えさせられる…そんな体験を提供してくれる作品です。
きっと、これらの作品には新しい発見があるでしょう。そしてそれが、人生や社会を考えるきっかけになるかもしれません。今回紹介した作品に興味を持たれた方は、ぜひ一読をおすすめします。ほんの少しだけ、日常から離れて読む時間が、あなたの心に新しい風を吹き込んでくれることでしょう。
では、今後も素敵な作品を探し続けていきます。次回の紹介もお楽しみに。それでは皆さん、良い読書ライフを!
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