桜田智也おススメ5選
桜田智也さんの世界観は一言で言うなら、うっとりするような美しさと深遠な物語性が魅力です。構築された世界とキャラクターが複雑に絡み合い、独特なリズム感と淡い色彩が描き出す空間は、まるで夢をさ迷うかのよう。彼の持つエモーショナルな筆致が織り成すストーリーテリングは、読者をまっすぐに引き込みます。どこか哀愁漂う表情や心情を細やかに描き出し、思わず涙がこぼれ落ちる場面も少なくありません。その全てが読者の心を揺さぶり、なんとも言えない感動を呼び起こします。桜田さんの作品を一度でも読んだことがある方なら、その独特な魅力に惹かれずにはいられないはず。まだ読んだことのない方にはぜひ、彼の作品に触れてみて欲しいです。
『失われた貌』
本物の「伏線回収」と「どんでん返し」をお見せしましょう! 山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。事件報道後、警察署に小学生が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。
| 作者 | 櫻田 智也 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2025年08月20日 |
『蝉かえる』
【第74回日本推理作家協会賞&第21回本格ミステリ大賞受賞】
読み終わるとため息が漏れ、
また読むことができてよかったと思う。
いつまでも読み継がれる本というのは
そういうものだろう。--法月綸太郎(解説より)
全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていた──。16年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか? エリ沢が意外な真相を語る表題作など5編を収録。注目の若手実力派が贈る、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞した、連作ミステリ第2弾。著者あとがき(単行本版、文庫版)=櫻田智也/解説=法月綸太郎
■目次
「蝉(せみ)かえる」
「コマチグモ」
「彼方(かなた)の甲虫(こうちゅう)」
「ホタル計画」
「サブサハラの蠅(はえ)」
| 作者 | 櫻田智也 |
|---|---|
| 価格 | 814円 + 税 |
| 発売元 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2023年02月13日 |
『六色の蛹』
昆虫好きの優しい青年は、
人の心の痛みに寄り添う名探偵
日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した
『蝉かえる』に続く、〈魞沢泉〉シリーズ最新作!
昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主との会話から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」など全六編。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した『蝉(せみ)かえる』に続く、〈エリ沢泉〉シリーズ最新作! 著者あとがき=櫻田智也
■目次
「白が揺れた」
「赤の追憶」
「黒いレプリカ」
「青い音」
「黄色い山」
「緑の再会」
| 作者 | 櫻田 智也 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2024年05月31日 |
『北海道ミステリークロスマッチ』
〈北海道ミステリークロスマッチ〉とはーー(作家・柄刀一氏序文より)
札幌圏をそれなりの本格ミステリーの北の聖地と自認しても許されるのではないか。この地に縁を結ぶ作家たちの、それぞれの新しい作品をどんどん見られないのはもったいない。小説もマンガも問わず、さらには創作も評論も問わず、ミステリーでありさえすればジャンルを超えて横断的に作品を集合させてはどうだろう。そんな広場を創ってもいいのではないかと、意見がまとまりました。
ジャンルのクロス、作品の異種混合ぶりが化学変化を起こし、新しい刺激を生み出すかもしれません。競うことも刺激の一つであろうと、年に一回の、以下のようなコンテスト形式になりました。自作を投じた有志参加者(投票のみの参加者も含む)が選評とともに一〜三位までを選び、投票し、大賞授与作品を決定する。
この掛け声のもと、北海道圏を中心としたミステリーの旗手たちが集い、2019年〜2022年まで年一回、投稿サイト「note」に作品と投票結果がまとめられ、各年の一位作品および、順位に関係なく、推薦作も含め計九編の短編を収録の運びとなりました。
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◎著者:
柄刀一(つかとう・はじめ)
櫻田智也 (さくらだ・ともや)
新麻聡(あらま・そう)
既晴(きせい)
千澤のり子(ちざわ・のりこ)
根本尚(ねもと・しょう)
深津十一(ふかつ・じゅういち)
松本寛大(まつもと・かんだい)
和久井清水(わくい・きよみ)
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序文 柄刀一
羽衣の鬼女 根本尚
心中トゥモロー 柄刀一
巨人の国へ 新麻聡
わたしはもう死んでいる 松本寛大
復讐計画 既晴(阿部禾律/訳)
ハマナス 櫻田智也
不一致 深津十一
偽作 尼ヶ紅 和久井清水
名探偵になれなくて 千澤のり子
北海道ミステリークロスマッチ結果発表(第一回〜第四回)
あとがき 柄刀一
| 作者 | 柄刀一/櫻田智也/新麻聡/既晴/千澤のり子/根本尚 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 行舟文化 |
| 発売日 | 2025年07月26日 |
『サーチライトと誘蛾灯 ミステリーズ!新人賞受賞作』
| 作者 | 櫻田 智也 |
|---|---|
| 価格 | 110円 + 税 |
| 発売元 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2013年10月11日 |
さあ、今回ご紹介した桜田智也さんの作品、いかがだったでしょうか。私自身、桜田さんの作品は一冊ひとつ、全て心に語りかけてくるような、独特の魅力が感じられます。彼の作品の中では、日常の何気ない瞬間にこそ、人間の本質があると教えられます。そしてそんな瞬間を丁寧に描き出す桜田さんの筆致は、まるで心の琴線に触れているかのごとく繊細さと力強さを兼ね備えています。
また、桜田さんの作品を通じて日本の美しさや文化も感じられるのが特徴かもしれません。彼の作品は、見慣れた景色や、慣れ親しんだ一日も、新たな視角で捉え直すことで、思わぬ発見があるかもしれない、そんな可能性を常に示唆しています。
しかしながら、桜田さんの作品は文化や生活だけではなく、ひとりひとりの人間が抱える葛藤や喜怒哀楽、そんな人間らしさを深堀りし、読んだ者の心に大きな波紋を投げかけることも忘れてはいけません。私たちが普段、当たり前と思っていることすらも、彼の作品を通じて見つめ直すことができます。
今回ご紹介した5つの作品も、読む人それぞれによって感じ方が違うでしょう。事実、私自身が何度も読み返す度に新たな解釈が生まれ、その都度、桜田さんの作品の奥深さを再認識しています。繰り返しになりますが、この記事をきっかけにして桜田智也さんの世界に触れてみて、その深い語りと繊細な描写をぜひご堪能いただければ幸いです。
あなたが桜田さんの作品を手に取ることで、新たな世界が広がりますように。
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