作家のそばにいる大切な存在 4選

まずは、古代ローマを舞台に、作家と奴隷の深い絆を描いた歴史物語です。次に、悲劇の作家とその推敲役である猫の日常を捉えたハートウォーミングな話題作。さらに、刑事作家とその助手である幽霊のコミカルな闘争を描くミステリー小説もお見逃しなく!最後に、舞台背景こそ異世界ですが、主人公作家と彼を支える美女たちの織り成す人間模様が人気のファンタジー作品です。これれを読めば、作家と、彼らにとってのその「大切な存在」に対する新たな視点を得られるはずですよ。
『猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。』

「まるは、私の生きることの“ものさし”である」NHK「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」発養老センセイの痛快エッセイ!
作者 | 養老 孟司 |
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価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2018年11月20日 |
『もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。』

6人の人気作家と個性あふれる愛猫たちの日常。125点の写真+インタビュー+番組書き下ろし作品収録!!
作者 | 角田 光代/吉田 修一/村山 由佳/柚月 裕子/保坂 和志/養老 孟司 |
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価格 | 1595円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2019年03月08日 |
『ダーシェンカ 愛蔵版』

日経新聞にて川上弘美氏ご好評!
世界中の犬たち、そして犬に手を焼き、それでも犬がかわいくてたまらない全ての人たちのためにーー。愛犬家カレル・チャペックが犬好きの心をギューと掴んではなさない「幻の名著」を新・決定版として刊行。愛犬ダーシェンカのために書かれたおとぎ話8篇、エッセイ、イラスト、写真で構成された、読んで楽しい・見て愛くるしい愛蔵版です。
作者 | カレル・チャペック/伴田良輔 |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | 青土社 |
発売日 | 2020年12月19日 |
『まる ありがとう』

2020年12月21日、まるが天国へ旅立ちました。
養老さんは愛猫まると18年の時間を過ごし、その様子はNHKの「まいにち、養老先生、ときどき まる」でおなじみとなりました。
まるを自分自身の「ものさし」と語ってきた養老さん。まると過ごした日々、まるの死を通じて養老さんは、意識中心で頭でっかちになりがちな人間社会の危険性や、生き物にとって大切な感覚の世界について改めて思索を広げ、その視点は独自の「自足」論として本書で展開されます。
まるとの出会いと日常、生きていく術、死、ペットロス、生き物らしさなど、かけがえのない存在だったまるの死に直面して考えたことを、養老さんが語りつくしました。
まるの写真114枚掲載
まるに寄り添い、写真を撮ってインスタグラムやブログにアップしてきた、養老さんの秘書平井さんのエッセイも掲載しています。
「ものごとを理屈にすることに長年励んできた。八十歳を十分に超えてみると、バカなことをしたものだと感じている。理屈で説明しようがするまいが、ものごとが変わるわけではない。その意味では、理屈にすることは一種の虐待であって、何に対する虐待かというなら、「生きること」に対する虐待であろう。まるは理屈なんか言わず、素直に生きて、素直に死んだ。いまでも時々しみじみ会いたいなあと思う。また別な猫を飼ったら、といわれることがあるが、それでは話が違うのである。まさに一期一会、かけがえがないとは、このことであろう」(本書 まえがきより)
「まるがいなくなって、ほぼ一年になる。まだついまるを探す癖は抜けない。まるが好んで寝転がっていた縁側に目が行く。ポンと頭を叩いて、「バカ」というと、少し迷惑そうな顔で薄目をあける。それができなくなったのが残念である。ときどき骨壺を叩いてみるが、骨壺の置き場所が、まるがふだんいたところと違うので、なんだか勝手が悪い。
「安らかに眠れ」というのが欧米の墓碑銘の紋切り型らしいが、いつも寝てばかりいたまるの墓碑銘としては、屋上屋の感がある。カントの著作『永遠平和のためにZum Ewigen Frieden 』はカントがどこかの墓碑銘から採ってきたといわれるが、このほうがいいかもしれないと感じる。みんながまる状態になれば、まさに世界は平和であろう」(本書あとがきより)
作者 | 養老 孟司/平井 玲子 |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 西日本出版社 |
発売日 | 2021年12月02日 |
皆さん、今回ご紹介した4つの作品、いかがだったでしょうか。個々の作品は別々のジャンル、異なる背景設定を持っていますが、結びつけている一つの共通点とは、それぞれの作者のそばにいる、独特な存在感を持ったキャラクターが描かれていることです。
これらのキャラクターは、作家の創作活動に欠かせない存在であり、時には作家自身のミューズともなります。彼らの役割は多様で、作家を励ますだけでなく、作品のインスピレーションを与えることも、新しい視点を提示することもあります。そこには、互いに触発し合い、時には競い合いながらも共に成長していく姿が描かれています。
また、これらのキャラクターが持つ個性や存在感は、各作品を特異なものにし、作家の世界観を一層引き立てています。作家だけでなく、読者もまた、これらのキャラクターに魅了され、彼らとともに物語を紡ぎ出す旅に出るのです。
今回紹介した作品達が、「作家のそばにいる大切な存在」の具体例であり、あなたが新たな作品を選ぶ際の参考になれば幸いです。自身のお気に入りの作品が見つかることを願っています。また次回、新しいテーマで皆さんのもとにお届けできることを楽しみにしております。それでは、読書の旅をお楽しみください。
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