加害者と被害者の関係を考えさせられる本10選

私たちは日常生活で加害者と被害者の線引きをあまり考えませんが、この10冊の本にはそんな私たちを揺さぶる作品が詰まっています。このリストには色々な物語が揃っており、犯罪者と犠牲者の間の複雑な人間関係を深く掘り下げています。子供のいじめから大人の犯罪まで、または過去の因縁から未来への願いまで、様々な視点から加害者と被害者の概念を探求します。これらの作品を通して、私たちはひとつの真実を学びます。それは、大事なのは単純な「良い」や「悪い」ではなく、人間の心の中にある複雑さとは何か、ということ。このリストは、そんな問いを投げかけるための一助となるでしょう。
『ノラの家 1』

両親と過ごす幸せな誕生日を迎えるハズだった平沢実斗の日常は、交通事故によって一瞬で崩壊する。
家族を、そして夢を失い、大切な記憶が残る住処すら手元から離れていく。
そんな現実に抗い自らの居場所を守るために、戻ったはずの「家」は、犯罪者が集うシェアハウスになると告げられて…!?
被害者と加害者、ともに社会に居場所を失った“ひとり”が集まるとき、止まっていた時間が再び動き出す。
喪失と再生のマイホームドラマ。
2023年12月刊
作者 | 夕海 |
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価格 | 715円 + 税 |
発売元 | 白泉社 |
発売日 | 2023年12月27日 |
『善悪の屑(1)』

作者 | 渡邊ダイスケ |
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価格 | 607円 + 税 |
発売元 | 少年画報社 |
発売日 | 2014年07月 |
『アイシテル〜海容〜(前編)』

作者 | 伊藤実 |
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価格 | 628円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2007年03月 |
『死役所 1』

此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。魂抉る死者との対話、待望の第1巻。
作者 | あずみきし |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2014年04月09日 |
『天使のナイフ 新装版』

犯人は、13歳の少年だった。
娘の目の前で、桧山貴志の妻は殺された。犯人が13歳の少年3人だったため、罪に問われることはなかった。4年後、犯人の1人が殺され、桧山が疑われる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。法とは、正義とは。デビュー作にして、少年犯罪小説・唯一無二の金字塔。
作者 | 薬丸 岳 |
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価格 | 924円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2021年08月12日 |
『水色の部屋(上)』

作者 | ゴトウユキコ |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 太田出版 |
発売日 | 2014年12月03日 |
『最果てに惑う(1)』

作者 | モモヤマハト |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | ヒーローズ |
発売日 | 2023年06月15日 |
『つみびと』

灼熱の夏、23歳の母・蓮音は、
なぜ幼な子二人をマンションに置き去りにしたのか。
真に罪深いのは誰なのか。
あの痛ましい事件に山田詠美が挑む。
虐げられる者たちの心理を深く掘り下げて、日経新聞連載時から話題を呼んだ、迫真の長編小説
作者 | 山田 詠美 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2019年05月22日 |
『十字架』

作者 | 重松,清,1963- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2012年12月 |
『でかい月だな』

ぼくを混乱と哀しみに突き落とし、あいつは町から消えてしまったー。中学生の幸彦は、友人綾瀬に崖から蹴り落とされて大好きなバスケができない身体になってしまう。無気力な日々を送るなか、目の前に現れた天才科学少年中川、オカルト少女かごめ。やがて幸彦の周囲に奇妙で不可解な現象が起こり始め…。繊細にして圧倒的スケールの青春小説登場!第19回小説すばる新人賞受賞作。
作者 | 水森サトリ |
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価格 | 628円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2010年01月 |
読み終わると心に深い爪痕が残るような、静寂のなかで響くような、そんな作品ばかりをピックアップしてみました。一つひとつの作品は、加害者と被害者という二つの視点を通して、私たち自身に問いかけてくるのです。「私たちは誰を罪人に、誰を被害者にするのか?」そんな深遠な問いかけに、言葉を失うことも少なくありません。
たとえ忌まわしい過去を持つ者でも、また繊細で消えてしまいそうな者でも、それぞれが個の存在であり、自身の物語を持っています。そのことを忘れがちな現代社会だからこそ、このような作品が私たちには必要なのかもしれません。
それぞれの物語の向こう側には、実際の社会問題や人間の深層心理が描かれています。一人ひとりのキャラクターが抱える葛藤や過酷な運命を通して私たちは、人間の弱さも含めた真実の姿を見ることができるはずです。それがきっと、私たち自身の問題意識を高める一助となることでしょう。
時には読んでいて辛い、苦しいと思うこともあるかもしれません。しかし、キャラクターたちと同じように、その困難を乗り越えて初めて、人間の持つ可能性や、世界の広がりが見えてくるものです。
そして最後に、どんな暗闇も必ず何かの光が灯る。そんなメッセージが私たちに投げかけられています。被害者と加害者、その二つの立場を揺れ動きながらも、最後には必ず何かの光が見えてくる。その結末がどんなものであれ、その一瞬一瞬の生き方が、私たちに何かを語りかけています。そんな作品たちによって、読むこと自体が一つの体験となり、心に深く刻まれることでしょう。
まだあなたが読んでいない作品があるなら、ぜひ手に取ってみてください。きっと、その中には新たな発見や感動が待っていますよ。なんだかんだと言いつつも、物語の世界はいつだって私たちを豊かにしてくれますから。それでは、このあたりで。
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