短編の切れ味と余韻がすごい 阿刀田高の名作6選|ブラックユーモアから入門
わたしのおすすめは、阿刀田高氏の作品集です。ここではその中からピックアップした6作をご紹介します。彼の作品は、短編だからこそ際立つ切れ味と余韻が特徴。一見すると常識的な物語にもかかわらず、終わりに向かうにつれてブラックユーモアが隠された真意が明らかになります。一読しただけでは気づかない深層のメッセージが、あとからふっと頭をよぎる。それが阿刀田作品の醍醐味です。初めてでも大丈夫。思わず「なるほど、これが阿刀田か...」と納得するはずですよ。是非手に取ってみてくださいね。
『小説作法の奥義』
小説を書く。原稿用紙とペンを備える。机に向かう。しかしーー何をどう書けばいいか、これが難しい。作品のアイデアはどこから湧いてくるのか。物語が躍動する登場人物命名法、読者を満足させる〈九合目の理論〉、書き出しとタイトルのパターンとコツなど文筆活動六十余年、生み出した小説は九百編を超える小説界の「鉄人」が極めた秘技を伝授! 創作を志す人必読のウィットに富む全十章。
| 作者 | 阿刀田 高 |
|---|---|
| 価格 | 693円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2025年08月28日 |
『影まつり』
美しい黒髪の妻を自動車事故で亡くした後、再婚したフランス女性も事故で失った画家。彼は奇妙な方法で妻たちを偲び…「二人の妻を愛した男」。妻は“一年に一晩だけ自由にさせて”といった。夫はその願いを長く叶えてきた。だが、妻の秘密を知りたくなり…「女系家族」。女性遍歴の末、愛した女に棄てられた旧友には、驚愕の素顔が…「紅の女」。男女の日常に潜む不可思議をミステリアスに描く短編集。
| 作者 | 阿刀田高 |
|---|---|
| 価格 | 712円 + 税 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2010年03月25日 |
『老いてこそユーモア』
ユーモアがあるかないかで、人生の豊かさは大きく変わる。ユーモアはものごとを多角的に眺めることを示唆してくれ、心の防衛にもなる。知的な言葉によって生まれるため、年齢を重ねているほうが扱いやすい。ショートショートを中心に九百編以上の作品を生み出してきた著者が、ユーモアの本質を考察。笑いのパターンから“しゃれ”や“をかし”の文化、日本人と西洋人のユーモアの違い、そしてユーモアの感覚の身につけ方までを開陳。会話が楽しくなる一冊。
| 作者 | 阿刀田高 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 幻冬舎 |
| 発売日 | 2019年01月 |
『ことば遊びの楽しみ』
「竹やぶ焼けた」「貴社の記者、汽車で帰社した」「世の中は澄むと濁るの違いにて、刷毛に毛があり禿に毛がなし」。日本語ほど盛んにことば遊びが楽しまれてきた言語はあるまい。幼い頃からその多彩な遊びを愛してきた作家が、古今の傑作や自らの創作をまじえて、駄じゃれ、いろは歌、回文、アナグラムなどの豊かな世界へと案内する。
| 作者 | 阿刀田高 |
|---|---|
| 価格 | 792円 + 税 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2006年05月 |
『妖しい関係』
| 作者 | 阿刀田,高,1935- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 幻冬舎 |
| 発売日 | 2016年08月 |
『ギリシア神話を知っていますか』
| 作者 | 阿刀田 高 |
|---|---|
| 価格 | 649円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2011年06月 |
それぞれ異なるテーマを掲げ、作者独特の筆致で描かれる阿刀田高の短編作品群。そのどれもが読者を深く引き込む力があります。まだ彼の作品に触れたことがない方、黒いユーモアが苦手な方でも、一度経験してみる価値は十二分にあります。きっと、想像していた以上の世界が広がっていることに気づくことでしょう。
それぞれの物語は、完結した一つの世界を持ちながらも、作品同士が織り成す独特の世界観があります。その緻密さ、そして時に生々しさは、まさに文学の醍醐味と言えます。短さ故の緊張感と、それを裏切るかのような余韻の広がり。それが阿刀田高の短編の魅力です。
また、ブラックユーモアの名手として知られる彼の作品ならではの、ジェットコースターのような感情の起伏を味わうことができます。面白さという意味で、しかし同時に人間の闇を突く、そんな作品たちを心ゆくまで楽しんでください。一見不条理な世界でも、しっかりとしたメッセージと感情が込められています。
今回ご紹介した作品群を読み終えた頃には、きっと阿刀田高の世界に深く引き込まれ、次何を読もうかとワクワクしていることでしょう。ここまで読み進めてくださったあなたには、次の作品選び、そしてその先の素晴らしい読書時間が待っています。ぜひ、新たな世界を存分に堪能してくださいね。それでは、次回もお会いしましょう。お読みいただき、ありがとうございました。
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