花街の遊郭で。花魁漫画10選
遊郭で繰り広げられる花魁たちの恋と生き様。華やかである一方、鋭く切ないその世界に惹かれて仕方がない、そんなあなたへ特選漫画10作を厳選しました。美しい着物姿の女性が鮮やかに描かれる美術と、濃密な人間ドラマが交錯するストーリー、そこには喜びも悲しみも、そして痛みも含まれています。遊郭の生活は厳しくもあるけれど、そこでしか味わえない深い絆や色恋も描かれていて、読むたびに新鮮な気持ちになれます。さまざまな花魁たちの生き様や感情に触れ、その胸の内を見つめてみてください。美しさの中に秘められた強さを感じることができるはずです。
『あおのたつき（1）』
江戸最大の遊廓、新吉原。生者と死者の情念が渦巻くこの街で、気がつくと見知らぬ神社に迷い込んでいた、売れっ子遊女のあお。そこは強く霊験のご利益を求める者のみが辿り着くという、浮世と冥土のはざま『鎮守の社』だった…！ 社を訪れるのは、美しくも悲しい過去を背負った遊女ばかり。魂を導き、救うために…宮司の楽丸とともに、あおは彼女たちの人生を紐解いていく！
| 作者 | 安達智 |
|---|---|
| 価格 | 704円 + 税 |
| 発売元 | コアミックス |
| 発売日 | 2021年11月20日 |
『花宵道中（1）』
江戸時代後期、幕府唯一公認の遊廓だった吉原。
小見世・山田屋の遊女・朝霧は、美形の職人・半次郎と出会い、生まれて初めて恋をする。
しかし、ふたりの再会は、遊女と客としてだったーー
女性らしく鮮やかな官能描写が話題を集めた同名小説を、斉木久美子が瑞々しいタッチで完全ビジュアル化。
遊女たちの切なくも華麗な恋物語が幕を開ける！
| 作者 | 斉木久美子/宮木あや子 |
|---|---|
| 価格 | 576円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2010年02月10日 |
『さくらん (イブニングコミックス)』
| 作者 | 安野モヨコ |
|---|---|
| 価格 | 943円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2012年10月17日 |
『青楼オペラ（1）』
桜小路かのこ待望作、1・2巻、同時発売！
江戸時代、遊郭吉原ーーーー。
親を亡くした武家出身の朱音（あかね）が自ら身を沈めたのは、大見世・曙楼。
高利貸しの若旦那で頭の切れる色男・近江屋惣右助（おうみやそうすけ）との出会いが、朱音の運命を突き動かす！！
ここは地獄か極楽か・・・艶やかな吉原物語が今、動き始める・・・----！！！！
【編集担当からのおすすめ情報】
「BLACK BIRD」の桜小路かのこ先生がおくる、遊郭ラブストーリーです！
「BLACK BIRD」の匡サマのような、いや、匡サマ以上の色男、惣右助＆利一郎をぜひご堪能ください！
| 作者 | 桜小路かのこ |
|---|---|
| 価格 | 471円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2015年10月26日 |
『十億のアレ。〜吉原いちの花魁〜 1』
| 作者 | 宇月あい |
|---|---|
| 価格 | 819円 + 税 |
| 発売元 | ハーパーコリンズ・ジャパン |
| 発売日 | 2021年02月17日 |
『花魁地獄 1』
男子禁制の世界「吉原」。男は皆殺しにされるこの世界で、例外的存在として生きる「男の花魁」たちは自由を求めて、圧倒的力で吉原を統べる「国崩し」たちに立ち向かうーー!!
| 作者 | 幸路 |
|---|---|
| 価格 | 605円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2015年11月27日 |
『花街鬼. 1』
| 作者 | 桜田,雛 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2014年01月 |
『つきみぐさ（1） 吉原遊廓極楽日記』
時は明治。美貌も、教養も持たず、運に見放された少女が吉原に売られた。
そこにあったのは「身体を売って生きていく場所」という現実。
圧倒的に不利な状況の中、彼女が感じ、掴みとろうとする明日とは！？
生きていくために大切なものは何かを描く、新しい吉原物語、開幕！
時は明治。美貌も、教養も持たず、運に見放された少女が吉原に売られた。そこにあったのは「身体を売って生きていく場所」という現実。圧倒的に不利な状況の中、彼女が感じ、掴みとろうとする明日とは！？生きていくために大切なものは何かを描く、新しい吉原物語、開幕！
| 作者 | 小野田真央 |
|---|---|
| 価格 | 639円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2015年09月07日 |
『おいらんガール（第1巻）』
| 作者 | 響ワタル |
|---|---|
| 価格 | 440円 + 税 |
| 発売元 | 白泉社 |
| 発売日 | 2010年12月 |
『デアマンテ〜天領華闘牌（1）』
| 作者 | 碧也ぴんく |
|---|---|
| 価格 | 649円 + 税 |
| 発売元 | 幻冬舎コミックス |
| 発売日 | 2008年02月 |
花街の世界、荘厳で美しく、一方で厳しい運命が待つ場所でもあります。そんな現実とは違う世界から、鮮やかな物語が咲き誇っています。その物語を描いた今回ご紹介した10作品、皆さまはどの作品が心に残りましたでしょうか。
一つ一つの作品がそれぞれ異なる花街の世界を描いていて、魅力溢れるヒロインたち、そしてそれぞれが置かれた状況や立ちはだかる問題、生き抜くための決意と行動、そのすべてが、読む側に強烈な印象を与えます。
時には花街の厳しさに涙することもあるでしょうし、ヒロインたちの勇気に心打たれることもあるでしょう。そして、そんな中に描かれる繊細な恋愛や人間関係は、きっと皆さまの心を揺さぶるはずです。
最後に、この遊郭や花魁という特異な環境で描かれる物語こそが、今の時代にこそ読み解くべき価値のある物語であるということを、改めて強調しておきたいと思います。豪華絢爛な衣装に身を包み、社会のルールから少し離れた場所で生きる花魁たちは、一見異質な存在のように思えるかもしれません。しかし、彼女たちの抱える問題や感情、挑戦は決して特別なものではなく、私たちが日々抱えているものと同じで、それが時代を超えて共感し、感動を与えてくれるのです。
皆さまの中にも、きっとこの花魁漫画から得た何かがあるでしょう。それが何であれ、それ一つ一つがあなた自身の人生や見方を豊かにしてくれるはずです。今回の10選をきっかけに、もしも更に花街や花魁に興味を持たれましたら、ぜひその興味を追求してみてください。その先にある世界が、あなたにとって新たな風景を切り開いてくれることを心から願っています。
ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。次回の紹介記事も、きっと皆さまの心に響く作品ばかりを集めて紹介するつもりですので、どうぞお楽しみに。
皆さまの日々が、心地よい物語と共に、彩り豊かで幸せなものでありますように。
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