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氷見野良三『孔子がギリシア悲劇を読んだら 易経入門』(文春新書)は、東洋と西洋の思想を横断的に読み解く独創的な易経解説書です。著者は『易経』を単なる占いや古典ではなく、「人間が変化とどう向き合うか」を説く哲学として捉え、ギリシア悲劇や近代思想と対話させながら読み解きます。孔子やソポクレスが共有する“運命への洞察”を通じ、現代人が生きる上での判断力や柔軟さを養うヒントを提示しており、文学・哲学・思想が融合した知的で刺激的な一冊です。