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『十五の春と、十六夜の花―結びたくて結ばれない、ふたつの恋―』(界達かたる/古弥月)は、青春期特有のもどかしさや初恋の切なさを描いたラブストーリーである。二人の主人公それぞれの恋心や葛藤が丁寧に描写され、思春期ならではの不安や期待、恋の行方に対する心の揺れがリアルに伝わる。タイトルにある「結びたくて結ばれない」という状況が象徴するように、すれ違いやタイミングのもどかしさが物語の魅力となっており、読者は切なくも甘い青春恋愛を共感しながら楽しめる一冊である。










