私は、アニメでハマったほうです。
タイトルから異世界転生モノであることはすぐに分かりましたが、「死に戻り」を活かした怒涛の展開には驚かされました……!!
よくあるチートのような、実用的な能力ではありませんが、主人公のナツキ・スバルが何度となく困難に直面し、打ちひしがれながら、前進する姿に胸を打たれます。
物語の冒頭は、高校生のナツキ・スバルが、深夜のコンビニ帰りに突然異世界転移してしまいます。右も左も分からない中、チンピラに絡まれたところを助けてくれたのは、銀髪の美少女でした。
サテラと名乗るそのハーフエルフに心惹かれたスバルは、恩返しのため彼女の探しものを一緒に探すことにします。
サテラが奪われたものは徽章で、フェルトという少女が盗んだと判明しました。彼女を追って盗品蔵に行きますが、何者かによってスバルもサテラも殺されてしまいます。スバルが目を覚ますと、転移直後の場所に戻ってきていました。
何度か死んでは生き返るを繰り返しているうちに、それが、死ぬと記憶を持ったまま過去のある時点に戻れるタイムリープ能力「死に戻り」であることに気づきます……
いわゆる「ループもの」である本作ですが、この物語は主人公が絶望し、立ち上がり、それでもなお絶望が待っているというきびしいものです。
しかし、死してなお困難に立ち向かい、主人公が成長していく姿ははっきり『かっこいい』と言えます。不器用ながら確実に成長していく主人公に好感が持てます。
繰り返される悲劇の中で、キャラクターたちの素性を知っていくうちに、主人公は命を賭して助けて行くのです。読み応えたっぷりのストーリーに想像を超える展開が、一度気になりだしたら読む手が止まりません。
主人公以外のキャラクターも魅力たっぷりです。
味方も敵も個性ゆたかで、特に鬼族メイドのレムとラムは、私のお気に入りです。
彼女たちの活躍を是非とも書籍やアニメで堪能してください!