ありがとう
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身分の違う二人が惹かれ合う過程が丁寧に描かれており、床磨きの乙女であるヒロインのひたむきさと、貴公子であるヒーローの紳士的な魅力に、どんどん引き込まれていきました。周囲の反対や様々な障害を乗り越えようとする二人の強い想いに、胸が熱くなりました。藤田和子先生の繊細で美しい絵柄が、二人の感情やロマンチックな雰囲気をより一層引き立てており、ため息が出るほどでした。シンデレラのような夢のある展開でありながらも、それぞれのキャラクターの心情が深く掘り下げられており、単なるおとぎ話では終わらない感動がありました。