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ギャングが主役の小説。ギャングとは本来悪党なのに、そんな感じが全然しないのがこの作品の特長。
軽やかな会話とテンポが魅力的。思いもよらない展開続きで面白い。サスペンスなのに極上のエンタメ小説!
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女の4人組。このギャングのキャラクター設定がとても良い。
綿密に計算された計画でうまく銀行強盗ができる展開だったが、別の強盗に横取りされるという予想せぬ展開になる。
4人組はどうするのか?横取りされたお金を取り戻すのか?仕返しをするのか?何もしないのか?どんなエンディングになるのか早く知りたくなってページをどんどんめくっていく。
伊坂幸太郎お得意の伏線回収もお見事。最後はタイトル通りに決めてくれた。