メルボルンの若手画家が描いた一枚の絵画に
関わる人々が紡ぐやさしい物語でした。
何か特別なものになりたくて
留学した女性が、年齢を重ねて
満足したものになれなかったときに
落ち込んでいる様子が自分とも重なるように
思いました。
若いころは努力すれば何か自分も特別な何かに
なれる気がして頑張るのですが、
いざ年齢を重ね何物にもなれなかったときに
感じる自分への失望感や虚無感と
どう向き合うのかを教えてもらった気がします。
「エスキース」と名付けられた1枚の絵で繋がる連作短編。
喫茶店で繋がる連作『木曜日にはココアを』とその点では似ているが、喫茶店というつながりがはっきりわかっている感じだっとのは違い、わざと時間軸をずらすように、最後になって繋がり方がわかってくる意外性が楽しめたかも。