本作は、数十年先の文明レベルに到達してしまった「学園都市」が舞台となっています。
学園都市には「超能力」という概念があり、レベル0からレベル5に区分されているのですが、主人公・上条当麻はレベル0の無能力者。
何も取り柄のないように見える高校生ですが、能力中心の本作において、ある意味最強能力ともいえる能力無効化の「幻想殺し(イマジンブレイカー)」を右手に宿しています。
このキャラ設定がとにかく厨二心をくすぐってきます。
一方、ヒロインであるインデックスは十字教を信仰するシスター少女。
魔術師に追われて、上条当麻のベランダに落ちてきました。
実は彼女は完全記憶能力を保有していて、普通なら1冊読んだだけで頭が壊れてしまう魔導書を10万3000冊も記憶してしまった「魔導書図書館」です。
そのため多くの魔術師から狙われているのです。
「そんなインデックスのために、無能力者・上条当麻が立ち上がる」という、まさにボーイミーツガールのストーリーになっています。
超王道ストーリーですが、ライトノベルらしく世界観や設定で変化球を仕掛けてきます。
これがまた厨二心をくすぐるものとなっています。
インデックスのために上条当麻が戦い続けるストーリー進行ですが、読者の予想を裏切る衝撃的なラストを迎えます。
僕も読んでいて鳥肌が立ちましたし、「上条当麻、最高かよ!」ってなりました。
それと本作はTVアニメでストーリーを知っている方も多いと思いますが、それでも原作を読んでみるべきだと思います。
心情描写がとても濃密なので、受け取る印象がぜんぜん違います。
ぜひ体験してみてください。