マオの寄宿學校 1
植物好きでマイペースな真生は名門全寮制高校『歐學』に編入!
同室で美形ハーフの変わり者・ルイと友達になり、独自の師弟制度や謎の美女との恋の予感に翻弄されて!?
白泉社の伝統がつまった箱庭青春グラフィティ、開幕!
2019年9月刊
担当ライター
とりじま
の面白い3つの見どころ

- 真生とルイの友情が尊い!
- マリア様がみてるの男性版
- ほんのり感じるBL風味が決め手!
マオの寄宿學校 1 の書評(感想)
可愛らしくてキレイな絵柄が特徴的な作品。
主人公である真生はマイペースな性格で、友達は植物しかいません。
そんな真生が全寮制の名門校『歐學』で出会ったのは、謎の変わり者であるルイで……というお話。
このお話の主軸は『友情』です。
登場人物はみな『友情』に対してコンプレックスやトラブルなどの悩みを抱えています。
真生とルイはそんな悩みに正面からぶつかっていき、友情を深めていく。
物語はそういう流れで進んでいきます。
周りの人物たちの心が解きほぐされていく一連の流れは、読んでいてとても心地良いです。
この漫画をよく知らない方には、もしかしたら『マリア様がみてる』の男性版だと説明すると、わかりやすいかもしれませんね。
上級生とのスールのような要素も出てくるので、作者もだいぶ意識していると思います。
また男同士の友情が描かれているため、ほんのり隠し味程度にBLの風味があります。
メインにBL要素は出てこないので、BL作品が苦手! という方でも比較的手に取りやすいと思います
男の子同士の友情を描いた作品が見たい。
BLに興味があるけれど、いきなり本格的なものはちょっと……
そういう方にとって、この作品はBLの入り口、入門編として最適な内容に仕上がっています。
全3巻と短くまとまっているため、長編が苦手な方にもオススメ。
みなさんもぜひ『歐學』に編入して、真生やルイとの青春を楽しみましょう。