本書は、動物倫理学の入門書として、動物倫理学を知らない人にわかりやすく解説されています。
動物倫理学とは、動物の権利や福祉、人間と動物の関係について倫理的な観点から考察する学問です。
本書は動物倫理学の歴史やどういう思考から現代に至っているかを
説明されており、全く知らない私も理解できる内容でした。
日頃から動物と関わる人はもちろんですが、
動物園や水族館に行く人、お肉を食べる人など要所でしか関わらない人も
世界的に動物に対しての扱い方を知っておく内容が書かれてある1冊でした。
ただ、内容は理解できても、心情的に「きつい、言いたいことは理解するが納得はできない」と思う箇所も多々ありました。
そういうモヤモヤを抱えながらも、考え続けることが大切なのだと感じました。