大人気コミック『名探偵コナン』のスピンオフ作品で、降谷零の警察学校時代を描いた物語の後半部になります。
それぞれのキャラクターをメインに据えた短編仕立てになっているのですが、全体的な話の流れは上巻から続いているので、上巻から順番に読むことをおすすめします。
下巻に収録されているのは、萩原研二編と諸伏景光編。
萩原編では、人当たりがよく女性にもモテる萩原が、松田と一緒に爆発物処理班に入ったきっかけが描かれます。
コナンらしい派手なカーチェイスシーンも必見ですよ。
そして諸伏編では、上巻から何らかの事情を抱えている素振りを見せていた景光の過去が明らかになります。
景光の兄で、コナン本編では長野県警にいる高明の姿もチラリ。
相変わらずの大立ち回りの中、降谷のルーツもなんとなく見えてくるような気がします。
諸伏編のラストは、「僕もそっち側がよかったよ…」と降谷が思うシーン。
ただの風呂掃除のシーンではあるのですが、後々のことを知っているとつい違った意味にも受け取ってしまいますね。
読めば読むほど、なぜこの4人がもういないんだ… という気持ちになりますが、いないからこそ生まれた物語なのだろうとも思います。
巻末にはキャラクターの設定資料も付いていますよ!
コナンファンにはぜひ読んでみてほしい作品です!!