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本書は、蛇神という神秘的な存在を、古代人の視点から深く掘り下げた一冊でした。
考古学的な発見や神話、民俗学的な知見を巧みに織り交ぜながら、蛇がなぜ神として崇められ、人々の心に深く根差したのかを解き明かそうとする著者の熱意がひしひしと感じられます。
また、蛇が地下世界や死と結び付けられる一方で、知恵や医療の神としての側面を持つことも興味深かったです。
これらの多様な側面を持つ蛇が、古代の人々にとっていかに重要な存在であったのか、具体的な例を挙げながら丁寧に解説されており、蛇神の世界観に深く引き込まれました。
古代人の心を探る旅を通して、自然や生命に対する畏敬の念を新たにすることができました。