大ブームとなった「鬼滅の刃」
読んだことがない人でも、アニメや映画を見ていない人でも、
「鬼になった妹を、兄が助けるために鬼と闘う」
という前提条件は知っているほどに有名な物語です。
その物語の何がそんなに面白いのか。なぜ、子供から大人まで夢中になるのか。
その秘密を知るためには欠かせない1冊です!
物語は、鬼になった妹・禰豆子(ねずこ)を主人公・炭治郎が背負って山を下りる場面から始まります。
そのほかの家族は鬼に殺されてしまい、禰豆子だけが生き残ったが、『鬼にされて』しまった。
鬼となった人間は『殺されるべき存在』であるにも関わらず、炭治郎は禰豆子を人間に戻すため、旅に出ることを決意しました。
そこまでの経緯に、とても深い家族愛、そして兄妹愛を感じることができます。
と同時に、家族を失って、唯一生き残った妹も人間でなくなってしまった境遇におかれた炭治郎の「孤独」を感じてしまう場面も多く、胸が苦しくなることもありました。
ところどころにホラー映画のような描写もありますが、とても展開が速く、ホラーが苦手な私でもついつい引き込まれてしまいました。
23巻の完結までにどのような展開があるのか、続きを早く読みたくなる1冊です。