『鬼滅の刃』第1巻は、主人公・炭治郎が家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹・禰豆子も鬼になってしまうという衝撃的な展開から始まります。炭治郎の優しさと強い正義感、妹を人間に戻すという決意が胸を打ちました。戦闘や世界観も魅力的で、和風ホラーと少年漫画の王道要素がうまく融合しており、一気に物語へ引き込まれました。今後の展開が非常に楽しみになる、導入として秀逸な巻です。
大ブームとなった「鬼滅の刃」
読んだことがない人でも、アニメや映画を見ていない人でも、
「鬼になった妹を、兄が助けるために鬼と闘う」
という前提条件は知っているほどに有名な物語です。
その物語の何がそんなに面白いのか。なぜ、子供から大人まで夢中になるのか。
その秘密を知るためには欠かせない1冊です!
物語は、鬼になった妹・禰豆子(ねずこ)を主人公・炭治郎が背負って山を下りる場面から始まります。
そのほかの家族は鬼に殺されてしまい、禰豆子だけが生き残ったが、『鬼にされて』しまった。
鬼となった人間は『殺されるべき存在』であるにも関わらず、炭治郎は禰豆子を人間に戻すため、旅に出ることを決意しました。
そこまでの経緯に、とても深い家族愛、そして兄妹愛を感じることができます。
と同時に、家族を失って、唯一生き残った妹も人間でなくなってしまった境遇におかれた炭治郎の「孤独」を感じてしまう場面も多く、胸が苦しくなることもありました。
ところどころにホラー映画のような描写もありますが、とても展開が速く、ホラーが苦手な私でもついつい引き込まれてしまいました。
23巻の完結までにどのような展開があるのか、続きを早く読みたくなる1冊です。
鬼に家族を殺された少年が、唯一生き残った妹を人間に戻す為鬼狩りに身を投じるジャンプでは異色の和風伝奇ファンタジー。
トーンを使わない白と黒の墨絵のようなストイックな絵柄に、たまに垣間見せる女体の残虐美がマッチし、一種独特の倒錯的な魅力を孕む。
一巻はまだ然程でもないがとぼけた台詞回しや掛け合いのセンスが秀逸。
主役から端役に至るまで、切れ味鋭いボケとツッコミの応酬には吹きださずにはいられない。
そしてなんといっても主人公の炭次郎の造形が魅力的。
極めて善良で心優しい少年で、鬼狩りに身を投じたのも家族の復讐が目的ではなく、あくまで妹を人間に戻したい痛切な一念。
人間を狩り喰らう残忍で凶暴な鬼にすら同情し、その死を悼んで成仏を祈る姿に心打たれる。
(初任務の鬼への対応だけ妙に渋かったが……同胞を食らった試験時の鬼にさえ優しかったのに)
修行シーンも丁寧に書かれ、主人公が一歩ずつ地道に着実に成長していく過程に好感がもてる。
炭次郎の妹・禰豆子は、始終竹を咥えていてフェティッシュ無口かわいい。
炭次郎の仲間となる善逸と伊之介や柱も個性的で、それぞれが抱えた葛藤や劣等感、過去の壮絶な体験に基づく信念のドラマを魅せてくれる。
あの鬼滅ブームからほとぼりが少しずつ冷めて
今やっと読み始めている
水の柱冨岡の炭治郎への言葉
生殺与奪の権利を他人に握らせるなはグッとくる
鬼になった妹を救うために命乞いをする炭治郎
そしてそれを納得しない冨岡
妹を守る炭治郎の姿にどの世代からも感動を
与えられるのだろう
衝撃の一話、炭治郎の家族は皆鬼に食われてしまった。
その上、妹の禰󠄀豆子は鬼となってしまった。鬼殺隊の人間に殺されそうになるもなんと、禰󠄀豆子は炭治郎を守った。他の鬼とは違う禰󠄀豆子を救うため、炭治郎は旅立つ!













