助手席のチェットの表紙
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海外作品

助手席のチェット

スペンサー・クイン/著 古草秀子/翻訳
発売日: 2015年06月29日
発行元: 東京創元社

元刑事のバツイチ探偵バーニーに持ち込まれた女子高生失踪事件。彼は相棒の大型犬チェットと調査を開始したが……。警察犬訓練所を優秀な成績で卒業……はできなかったが(猫がらみの事情があるらしい)、それでも優秀なチェットは、全力でバーニーをサポートする。チェットが犬の心、犬の視点で語り、全世界の犬好きの心を鷲掴みにした傑作『ぼくの名はチェット』の改題文庫化。本書を読まずして、「犬好き」を自認することなかれ! 訳者あとがき=古草秀子/解説=杉江松恋

担当ライター
ももさとのアイコン画像 ももさと
の面白い3つの見どころ

  • 犬好きにはたまらない! 犬視点の探偵小説
  • どこまでも犬らしい語りが愛嬌たっぷりでかわいい
  • スリリングな展開が多く、思わずハラハラすることも

book 助手席のチェット の書評(感想)

ミステリーが好きで犬も好きなら、絶対におすすめ!

と声を大にして言える作品がこちら、『助手席のチェット』です。

犬や猫といった動物が登場して活躍するミステリーは色々とありますが、

この作品の特徴は、探偵バーニーの相棒犬であるチェットが語り手だという点です。

バーニーのリトル探偵事務所に今回舞い込んだ依頼は、高校生の女の子の失踪事件。

チェットはバーニーの運転する車の助手席に飛び乗って、一緒に捜査を進めていくのですが…

チェットは人の言葉を理解して頭の回転もいい名犬ではありますが、あくまでも犬。

文字が読めるわけでもなければ、もちろん謎解きができるわけでもありません。

それどころか、眠たくなったり気が散ったりしてしまうと人間の会話が聞き取れなくなるため、読者に大事な情報が伝わってこないことも。

逆にチェットが悪い奴のことについてわかっていても吠えることしかできず、バーニーにチェットの真意が中々伝わりません。

そんな歯がゆさはありますが、語り手のチェットが本当に犬らしい愛嬌に溢れているので、話が少々遠回りになっても微笑ましく見ていられます。

チェットとバーニーのお互いに対する信頼関係も素敵です。

思わずハラハラしてしまうスリリングな展開が多いのも見どころ。

犬が好きな方にはぜひ一度読んでみて欲しい作品です。

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