この本は、樹木希林さん自身の人生観や哲学を率直に語ったエッセイで、彼女の魅力的な人間像が余すことなく伝わってきます。特に、彼女が抱えるさまざまな葛藤や選択について、非常に誠実に、そしてユーモアを交えながら描かれており、読者に深い感動を与えます。
樹木さんの言葉には、どんな困難に直面しても前向きに生きる力が感じられ、その生き様に共感する部分が多いです。「上出来」という言葉が持つ意味が、単なる成功や達成感にとどまらず、人生をどう生きるかという深い問いかけとなっている点も印象的でした。
この増補版では新たなエピソードも加わり、彼女の人生をさらに深く知ることができ、改めて樹木希林さんの魅力に触れることができた貴重な一冊でした。