タイトル通り、メルヘンの持つ幻想性と、そこに潜む暗黒の要素が絶妙に絡み合い、どこか不気味でありながらも美しい。ひとつひとつの物語がまるで悪夢のようで、読んでいるうちに現実と幻想の境界が曖昧になっていく感覚がたまりませんでした。グロテスクなのに魅惑的で、背筋がゾクッとするのに目が離せない。こんなに甘美で危険な短編集、なかなか出会えない気がします。
目次
龍潭譚 泉鏡花
桜の森の満開の下 坂口安吾
山桜 石川淳
押絵と旅する男 江戸川乱歩
瓶詰の地獄 夢野久作
白蟻 小栗虫太郎
零人 大坪砂男
猫の泉 日影丈吉
深淵 埴谷雄高
摩天楼 島尾敏雄
詩人の生涯 安部公房
仲間 三島由紀夫
人魚紀聞 椿實
マドンナの真珠 澁澤龍彦
恋人同士 倉橋由美子
ウコンレオラ 山本修雄
編集後記 澁澤龍彦
もうひとつの正統文学 『暗黒のメルヘン』後の世代からの解説 高原英理
すべて見る
新着の本すべて見る
30日間で人気のまとめ記事





すべて見る
小説のまとめ記事





すべて見る
自己啓発のまとめ記事





すべて見る
おすすめのまとめ記事





すべて見る
ビジネス書のまとめ記事



