本作の主人公は、生理の血が出る感覚が嫌で、
痩せることにより生理を自分の意思でとめている
高校2年生の松本まどかです。
彼女に対して周囲は
「生理がとまるほど、痩せている」は「拒食症」であると
判断し、間違った手の差し伸べ方していましたが、
きっと私も無意識のうちにそう判断してしまうだろうと
思いました。
本人に確認もしていないのに、安易にマイノリティと
他者が区分したり、
マイノリティ側の人が多数派の理解を得られないと主張したりするモヤっとしている状態をうまく表現されている小説だと感じました。