コーヒー好きの主人公の語りは一見穏やかなのに、
大学時代の飲酒運転事故や、仲間たちの保身、
そしてラスト一行で明かされる“本当の理由”が積み重なっていくことで、
読後には静かな絶望とやるせなさがのしかかります。 
でも同時に、「誰だって加害者にも被害者にもなりうる」という現実を
深瀬の不器用な誠実さを通して見せられた気がして、
ただ暗いだけでは終わらない一冊だと思いました。
湊かなえの『リバース』は、友人の突然の死の真相を巡る心理サスペンスで、友情や過去の秘密が絡み合う重厚な物語です。主人公たちの視点を巧みに切り替えながら、少しずつ明らかになる真実は、読者に緊張感と驚きを与えます。善意や小さな嘘が連鎖し、大きな事件につながる描写は巧妙で、人間関係の脆さや心理的葛藤をリアルに感じさせます。結末まで目が離せず、読後には深い余韻が残る一冊です。
衝撃すぎる!
ラスト数ページはそんなに驚きはなかったけど、切なくてちょっとウルウル…。終わったかと思いきや、最後の最後でまさかの事実!
もうびっくりしすぎて、しばらく放心状態でした。
やっぱり湊かなえさん凄いなぁ。
読んでいる間、「親しかったはずの人のことでも、本当に知っているのか」という根源的な不安と怖さが胸に迫り、ラストで明かされる驚きの “逆転” に息を飲みました。 
その一方で、友情、罪、赦し、裏切り、人間の弱さと葛藤が生々しく描かれており、単なるミステリーを超えて、人間関係の奥底にある闇と脆さを突きつけられたように思います。
主人公深瀬は昔一生忘れない出来事に遭遇している。大学のとき同じゼミであった5人と友達の別荘にいった際、飲酒した広沢に運転をさせてしまい、広沢は死んでしまう。広沢をいちばんの親友だと思っていた深瀬。数年が経ちある出来事が起きて、、、
学生時代のある出来事が、社会人となった後も主人公を苦しめる物語。湊かなえの巧みな構成と、心理描写が冴える作品で、読み進めるうちに次第に明かされる真実に引き込まれる。最後のどんでん返しが印象的。ぜひ見てください


















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