Kindle版で『悪書のすすめ』を読了
佐藤優氏が紹介する「悪書」は、普段なら手に取らないような本を読むことで、世の中や人間の多面的な側面を学べるという考え方に基づいています。
中には読み進めるのが不快に感じるものもありますが、その経験こそが「悪書」の価値であり、読むことで新しい視点を得られることに納得しました。
特に印象に残ったのは、ある著名人物の本から学べる考え方です。
この人物は、不動産業を通じて「国内が平和であることが重要」という価値観を持ち、戦争を避ける姿勢や取引そのものへの魅力を重視していたことが書かれています。
本文では、彼が取引を芸術のように楽しむという描写があり、成功者の思考の一端を知ることができました。
また、本書では他の歴史的に有名な人物についても紹介され、その思想や行動が世の中や事件にどのような影響を与えたかを学べる構成になっています。
名前は伏せていますが、彼らの意思決定や行動の背景を理解することは、現代社会や人間理解の参考になると感じました。
全体を通して、普段手に取らない本を読むことで、思考の幅を広げることができるという佐藤氏の意図を実感しました。
感情的な評価ではなく、事実や思考の構造を学ぶ読書体験として非常に有意義でした。
自身の教養を深めるためには、自分の価値観とは異なる、生理的に受け容れがたい、普段であれば決して手に取らない、例えば独裁者の自伝(自慢列伝)、ヘタレ革命戦士の獄中記、元銀行員による経済犯罪の記録など、20冊の「悪書」を紹介。このような悪書を読んでこそ、深い教養と高い視座が手に入ると諭します。












