出せば必ず売れる作家、天羽カイン。しかし無冠のままです。今すぐ作家を辞めても一生遊んで暮らせるほどの蓄えはありますが、彼女が求めるのは富ではなく栄誉。どうしても直木賞が欲しいのです。物語は、カインが最も信頼する編集者の千紘、直木賞の選考会司会者である文藝春秋の石田、それぞれの視点から描かれます。これほどまで欲しいものを「欲しい」と堂々と表明できるのは、ある意味ですごいことだと感じました。待ち会で受賞を逃せば暴れ、司会者を呼び出して口汚く言いたい放題。お抱え運転手に対しても、気に入らなければ後部座席から蹴りを入れるほどです。人間性には問題があると思いますが、作品や読者に対しては真摯に向き合っている姿が印象的でした。キャラクターも展開も非常に強烈で、最後まで引き込まれました。
この記事はアフィリエイト広告を利用しており、広告の収益で運営しています。
作品詳細を開く
発売日: 2025年01月08日
発行元: 文藝春秋
「どうしても、直木賞が欲しい」
賞(prize)という栄誉を獰猛に追い求める作家・天羽カインの破壊的な情熱が迸る衝撃作!
♦あらすじ
天羽カインは憤怒の炎に燃えていた。本を出せばベストセラー、映像化作品多数、本屋大賞にも輝いた。それなのに、直木賞が獲れない。文壇から正当に評価されない。私の、何が駄目なの?
……何としてでも認めさせてやる。全身全霊を注ぎ込んで、絶対に。
すべて見る
新着の本すべて見る
30日間で人気のまとめ記事





すべて見る
小説のまとめ記事





すべて見る
おすすめのまとめ記事





すべて見る
漫画のまとめ記事





すべて見る
趣味のまとめ記事




